表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/115

一周目 17

ワイルドボアを解体し終えると俺は寝床に帰ることにした。

シリウスには分け前の内臓と足を一本置いておいた。

一応、食べれるかどうか確認しておこう。

ファラスさん、この魔物イノシシだし食べれるよね。

『食べれますよ、ここ世界の市場で高級肉として流通してますしマスターも知識としてしってるでしょ。』

まぁ、知ってても魔物だし確認したいよね。

どうやって、食べるのが一番うまいかなぁ、、

牡丹鍋でも、作ってみるか。

俺はお鍋に水を張り、泉や沢で獲れた海老、魚、貝などの魚介類を入れて出汁を取る。

灰汁を丹念にとり、塩を入れ味を調える。

そこに森で獲れたキノコを入れる。

キノコを入れることで更に味に奥行が出てきた。

結構、美味しいかも。

そこにワイルドボアのお肉を投入する。

ホントはお肉を薄く切ってシャブシャブにしたかったのだが、鮮度がよすぎてうまく薄切りできなかった。

それでも、ぶつ切りにしたお肉を入れ火が通るまで待つ、火が通ったとことで、


実食!!


お肉に弾力がありすぎる。

やはし、少しは熟成させないとダメか。

しかし、お肉は少し残念だったがキノコは上手いな魚介の出しに独特の風味が加わってなかなかの美味に仕上がった。だがしかし、、、どんなに美味しくても物足りない。

米だ!

白いご飯が食べたい。

この世界にも極少量ではあるが米は存在するから、大きな町に行けば手に入れることが可能だろうでも、この状態では無理か早くここを離れて街に行かないといけないか。

そうなると自身のレベルアップか。。。

手っ取り早くレベル上げるには大量にいるゴブリンの群れを狙うのがいいだろうと思うんだけど、自身のレベルを上げるためだけに生き物を殺して回っていいものだろうか?

生きるための食料にっていうんなら仕方がない気もする。

最低でも、魔物を倒してお金を稼ぎそれで生活していくって言うなら納得もできる。

襲ってきたものを殲滅するのも自分の命がかかっているから仕方がないだろう。

でも、自分が強くなりたいからって生き物を殺していくのはどうなんだ??

ゲームじゃないんだから、魔物にも命があるポップしたものを殺してハイ、レベルアップ♪って感じでいいのだろうか?

俺にそんな権利があるのだろうか?


俺は深く考え込む。。。。


『マスター、何を考え込んでるんですか、二、三日前に考えなしにゴブリン退治に行っていたじゃにですか、今更ですよ。それに向こう側(ゴブリン達)には、もうマスターの存在がばれているはずですからそのうちここもばれて安全じゃなくなる可能性が高いですよ。それだったら、自衛のための戦いだからゴブリン倒してもしょうがないですよねぇ~♪そんな面倒くさいこと考えてないでサッサとレベル上げて街に行って生き延びるか、死んでウルド様に怒られるかしてくださいよ。』


なんでウンコ女神に怒られないといけないんだよ。


『ひぃ~~~、お願いですからウンコって言わないでください。。。本体がビクビクして(分体)にも影響してしまいます。』


ウンコ


『ひっ!』


ウンコウンコ


『ひっ!ひっ!!』


これちょっと面白いかも。。。。


『殺しますよ、、、』


気に入らないから殺しますよって、まるでフリー〇さんの様だな。

まぁ、でもそれでいいのかもしれないな、気に入らないから殺す、自分の都合で殺す、この世界の倫理感ってそんなもんだしな日本にもどった時どうなるかわからないけど、その時はその時でウルドさんが何とかしてくれるだろ日本に戻るってことはそれなりにこの世界に変革をもたらしているはずだからそれなりにご褒美はくれるだろ。

よし、明日からレベルアップ頑張ろ!!

そう思わないと俺のこころ(精神)が病んでしまうよ。

そう思い俺は魔術の本を手にし読書を始める。そうしているうちに、日が暮れて夜の帳が落ちる。

炎の明かりだけで本を読んでいると目が疲れるな。。。そうだ。。


リペア!


目を意識してリペアを掛けると目の負担がすっと楽になる。

おっ、これ便利だな、何で今まで気づかなかったんだろ。


でも、明かりを灯す魔欲しいなぁ、一応、光属性(神聖)持ってるからできるはずだけどSP使わないでできないかなぁ?


『できますよ』


マジで?


『ライトの魔法を使える人に教えてもらえばすぐですよ。それか魔法書で覚えるか。』


この本の中にライトのってる魔法書ある?


『ありませんよ、でも、明かりを灯すマジックアイテムはありますよ。』


マジですか、なんで教えてくれなかったんだよ


『だって、聞かなかったし』


いやいや、本とか読んでたら明かりが必要だろうなぁとか、思うでしょ普通


『いやいや、私、ただのスキルですし気づきませんよ普通』


いやいや、人格とかあるんだし、もう、一月以上俺と話してるんだし察しろよ。


『じゃ、もう少し私のスキルレベル上げてくださいよ。そうすればもっと色々と出来るようになるかもしれませんよ。』


そこは色々出来るようになりますよじゃないのかよ。


『そんなの今の私にはわかりませんよ、だからこそのレベルアップじゃないですか。でも、レベルアップしても何も出来ること増えなくてもゆ・る・し・て・ね♪』


こいつどうなるか絶対知ってる。でも、なにか制限が掛かって言えないんじゃなかろうか。こんな賞もないことぐらい教えてくれてもいいだろうにこことが狭いぞウンコ!!


『ひっ!そのワードは言わないで下さっていったでしょ!!そんな細かいことまでウルド様が設定するわけないでしょ。大雑把に設定されたので自由が利かないだけですよ。』


でも、ファラスのレベルを上げるのもありだな。

どうしよ、いまSP10在るからレベルをひとつあげることは出来るでも、SPは魔法属性取得にとっておきたいんだよなぁ。せめて、レベルが上がって何が出来るかわかればレベル上げれるんだが、、、教えてくれよファラスさん。


『無理言わないでくださいよ、そんなことよりマジックアイテムでしょ。』


おお、そうだった。

明かりがつくマジックアイテムだった。

「それでいったいどれなんだよ」

そう言って俺はマジックポーチに入っていたガラクタというか訳のわからないものを漁り出す。


『そのこぶし大の石のようなものが在りますよね、それがそうですよ。』


えっ、これ??

俺はこぶし位の大きさの石を拾い上げる。


『そう、それですよ』


それ

何の変哲のない丸い石で下の部分が平らになってり底に穴が開いていた。ここに何かはめるんだろうか?


『そこに魔物から取れた魔石をはめて使います。魔石から魔力を吸収してライトの魔方陣が作動し明かりをともします。』


どんな魔物の魔石でもいいのかよ?


『その穴に入れば何でも良いですよ、でも、小さな魔石ですからゴブリンとかホーンラビットとかぐらいしか入らないですけどね』


俺はホーンラビットの魔石を取り出し明かりの点く魔道具(マジックライト)にはめて見た・・・・明かりが点かない。


『魔石を入れたらキーワードを言わないと光りださないですよ。大抵、マジックライトは「光よ!」で点きますし消すときも「光よ!」で消えますよ。』


それを聞いて俺はキーワードを発する。


「光よ!」

 

その言葉とともにマジックライトは光を発し洞窟が明るくなる。

ああ、洞窟が明るい

明かりがある生活ってすばらしい。。。

でも、下からの明かりは本とか読み辛いから上から吊るそう。

俺はとりあえず紐でマジックライトを縛り長生きの先にくくりつけた。

上から照らされる明かりは蛍光灯のように明るく洞窟内を照らし出す。


「光よ・・・・光よ・・・光よ・・光よ・・」


俺はうれしくて何度もマジックライトをつけたり貸したりする。

音声認識のリモコンライトってかなり便利なんだな。

日本の俺の家でもまだないのにこんな洞窟で。。。。。。魔法ってかなり便利なんだな。。


さぁ、我が家に明かりも点いたし今日はもう寝よう!!

明日はもう一度岩塩の取れる場所まで行ってみよう、ゴブリンがいるかも知れない魔石も欲しいいしレベルアップもしたいもうこの世界では仕方がないと割り切るしかない。

明日からシリウスをつれてゴブリン狩りだ。。。。。大丈夫だよな俺。。心病まないよな・・・

くよくよしていると脳内にアナウンスが流れる。


精神耐性を取得しました。


・・・・・・・・


どうやら、俺は大丈夫なようだ。


「光よ!」

俺は明かりを消し眠ることにした。


ブックマーク・評価をいただけるとすごく励みになります。


心が折れそうなときにもそれを励みに頑張れますのでなにとぞよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ