一周目 16
俺に絶・天狼抜〇牙のスペシャルテクニックが付いたというのでステータスを確認してみた。
名前:小野寺 真幸 年齢:51歳 種族:普通人族 職業:会社員 Lv:6
HP:112/112 MP:120/120 SP:0
力:45 魔力:60 素早さ:53
スキル
モンターティムLV1:投擲LV6:隠匿LV3:索敵:LV3:解体LV2:思考加速LV8:メーリング
魔法
神聖魔法(ヒールLV3・リペアLV3):無属性魔法(テレパシーLV2・テレキキネシスLV4・サイキックガードLV3)
スペシャルテクニック
バックスタブLV2:ビットスナイプLV3:※絶・天狼抜〇牙LV1
ユニークスキル:ファラス(LV6):
アビリティ:運命の女神の加護【ウルド】:神聖属性:無属性
本当だ、絶・天狼抜〇牙がついてる。
でも、絶・天狼抜〇牙の前についてる※印ってなんだろ?
『それは、注意事項があるときにまれに出ます。』
今回の注意事項ってなんだよ。
『その部分を意識してみると認識できますよ。』
俺は※の部分を意識してみる。すると、絶・天狼抜〇牙の発動には従魔が満月牙を体得しており、尚且つ使用した場合にのみ活動可能というアナウンスが脳内にながれた。
ということは、シリウスに満月牙をさせてから発動させないといけないのか。
俺はシリウスに目をやり話しかける。
『シリウス、絶・天狼抜〇牙をもう一度試してみたいから満月牙をしてみてくれ。』
シリウスは首をブルブル横に振り尻尾を巻いて後ずさる。
ああ、余程辛かったんだろうな涙目でこっちを見る。
『判ったよもうしないから、そんな目でこっち見んなよ。』
俺もシリウスに嫌われたくないし無理事することはやめとこう、、、、どうしても必要な時以外は、、、
今日はもういいか、技一つ覚えたしシリウスに死ぬ目にあわしちゃったしな。
『今日はもうやめとくか技覚えたし、獲物も一匹狩ったしな』
「ワウッ」
シリウスは速攻で返事を返す。絶・天狼抜〇牙。。。よっぽど辛かったんだろか。。
おっと、何か俺の索敵に引っかかった。シリウスも鼻をヒクヒクさせている、何かを感じ取ったようだ。
何かホーンラビットやゴブリンの気配ではないような気がする。知らない魔物だろうか?
俺は隠ぺいを発動させつつ木の陰に隠れる。
『シリウスお前も隠れていろ2人で狩れそうっだたら狩るし無理そうな相手だったらそのまま隠れてやり過ごす。』
ここは水場だから弱めの魔物が割と現れるそれを求めて強い魔物も現れる。今まで自分に手の届かない魔物は隠れてやり過ごしてきた、だがシリウスという従魔を得て狩りの対象が増えたはず。レベルを上げたいしやれるならやっておこう。
シリウスは流石フォレストウルフというべきか完全に同化したようだかなり意識してして索敵しないとどこにいるかわからない。俺の隠蔽もこんな感じでレベルの高い魔物やスキルの前ではバレちゃうのかもしれないな、あんまし隠蔽を過信しないようにしよう。
そうしているうちに、気配がドンドン近づいてくる。
そして、沢のわきから姿を表す。
ワイルドボアか、、ワイルドボアは二メートルを超える大型のイノシシの魔物で硬い毛皮に鋭い牙、そして猪突猛進という言葉がぴったりな突進攻撃が得意な魔物であり、今までの俺では決定打に欠ける魔物で今まではスルーしてきたのだが今回はシリウスもいるしいけるか?どうだファラス??
『多分、行けると思います。シリウスは若い個体ですが結構レベルが高いので攻撃力ありますしシリウスだけで勝てるかもしれませんよ。』
えっ、シリウスってレベル高いの?
『今、レベル19ですよ。群れのリーダに挑んで負けて群れを出てきたみたいですしフォレストウルフとしては強いですねぇ』
じゃ、シリウスにずっと狩りしてもらえば楽なんじゃないか?そんなことを考えているとドンドン泉に近づいてくる。
『よし、シリウス殺るぞ』
俺は念話でシリウスにそう話しかけるや否や、ビットスナイプでワイルドボアの眉間を打ち抜く。しかし、硬い毛皮の前にほとんどダメージがないようだ。
ワイルドボアの眉間からはかすかに血が滲んでいる。
ワイルドボアは俺を睨みつけ後ろ足をかき今にもこちらに突進してきそうな勢いである。
大丈夫か俺?
ビットスナイプは効かない、そして、突進して来られたら俺の必殺技(シム〇後ろ!!)は多分効かないだろう。シリウスに賭けるしかないのだが。。
『頼むぞシリウス!』
俺はも今度は銭貨を二枚とり構える。それを合図にしたかのようにワイルドボアは俺に向かって突進してくる。俺はワイルドボアの勢いに少しビビりながら銭貨を投げる。
ビットスナイプ!!
銭貨はワイルドボアの顔に直撃したがダメージはあまりないようだ、だが、銭貨がワイルドボアの顔に刺さったときに一瞬ワイルドボアは目を瞑った!!
その瞬間を見逃さずシリウスが狙いすましたかのように森から飛び出してくる。
シリウスは突進してくるワイルドボアの斜め前から姿を現しワイルドボアに向かって走りながら左右にスッテプを踏むそしてその反動を利用して円を描くように回転しながらワイルドボアの首を噛み砕くシリウスの動きがまさに満ちた月の様であった。
ワイルドボアは銭貨が顔に当たりシリウスへの対応が遅れたようでもろに満月牙を受ける。体は右によろけそのまま木に激突する。そして、すぐに立ち上がろうとするが力が入らないのか立ち上がれずにそのまま横たわる。
俺はワイルドボアのところにいき止めを刺す。
今まで逃げてきた相手にもシリウスとなら対抗しえるか、自分より高レベルな魔物を倒せばレベルも上がりやすいっていうしこれからは二人で最強を目指そう!!
『いやいや、最強は目指さないでくださいよ、この世界に変革をもたらして健康な体をもらい愛する妻の元に戻るんでしょ!!』
おっと、忘れてた。ついつい強敵に勝てて嬉しくて調子に乗ってしまった。ファラスさんナイス突込みだ!!
何にしても、シリウスとのペアで生存の確率は上がった。絶対すぐに死なないぞ!!
『それは覚えてたんですね。。』
まぁ、あの女神さまにいまあいたくないからねぇ。。。
俺はそばにいるシリウスの頭を撫で言葉を掛ける。
『よくやったぞ、ありがとな。』
心なしかシリウスが照れたように見える、気のせいかもしれないが大切なことである。
そして、おもむろに俺はワイルドボアの解体を始めるのであった。
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