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一周目 14

さびしかった異世界生活にも仲間ぺっとができた。

フォレストウルフという魔物だ。  

フォレストウルフの背中側の毛皮は地面と同化するのに適した暗いこげ茶色しており腹側はきれいな白色の毛をしている。この固体はまだ若いオスの固体のようで毛艶もよく綺麗だ。

俺はヒールでこのフォレストウルフを治療しゴブリン用に撒いておいたホーンラビットの肉を与える。

フォレストウルフはお腹がすいていたのだろう、うれしそうに尻尾を振りお肉を食べ始める。

そうだ、このフォレストウルフに名前を付けよう。

まぁ、狼といえば安易かもしれんが天狼のシルウスだろうな、考えるのめんどくさいしこれでいいか。


『おい、お前!』

俺はテレパシーを使ってフォレストウルフに向かって話しかける。


『今からお前の名前はシリウスだ。解ったら首を縦に振れ。』


シリウス理解できたのか首を縦に振る。

テレパシーでは、こちらの言うことは伝えることが出来ても相手側の言葉がこちらには通じない。

意思の疎通が出来ないと不便だしさびしいので、シリウスには解ったときまたはYESのときには首を縦に振るか「ワウ!」と一回なくように、解らきなかった時は首を横に振るもしくはNOの時は「ワウワウ」と二回なくように、そして、何か俺に訴えたいときは鼻で俺を突くか三回鳴くように教えた。


さて、シリウスも仲間に加えた事だしゴブリン狩りを再開する事にするか。


『あの~、マスター、シリウスを仲間にするのにMPほとんど消費してますが大丈夫ですか?』


まじででか!俺は急いでステータスを確認する。。あっ、もうMPが20しか残ってない、今日はもう止めるかシリウスも仲間に出来た事だし一旦帰ろう。


『シリウス帰るぞ付いて来い!』


シリウスは嬉しそうに尻尾を振り「ワウ!」と鳴き俺の横を歩き出す。

得意げに俺の横を歩くシリウスは何かかわいかった。ああ、、、ワンコって癒される。

そして、俺たちは拠点の洞穴の前まで戻ってきた。

『シリウス、ここが我が家だ。今日からお前もここに住め。』


ワウッ!


シリウスは一声なき首を縦に振る。

俺が洞穴に入って行くとシリウスが嬉しそうに後をついてくる。シリウスが洞穴の入り口に差し掛かった時に「キャン!」という悲鳴が聞こえる。

どうやら、洞穴の入り口に敷設されている魔物除けに引っかかったようだ。シリウスは悲しそうに俺の方を見つめている。俺が手招きをすると、シリウスは嬉しそうに尻尾を振り勢いよく洞穴に突っ込んでくる。

あっ、ヤバい!魔物除けの障壁にまたぶつかる。

シリウスは「キャイン」という悲鳴を上げはじき飛ばされる。

シリウスは恨みがましい目で俺の方をジッと見つめる。


『ごめんごめん、、悪気はなかったんだよ』

俺は笑顔でシリウスに近づいていき頭を撫でようと手を出す。


ガブッ


その手をシリウスは噛みつき、目を細めてニヤリと悪い顔をする。


コイツ。。。

俺は手を噛まれたまま洞穴にシリウスを引きずって走っていく。

シリウスは目を見開き首を振りイヤイヤをする。

首を振りなさんな痛いだろうが、そんなに嫌なら手を放しやがれ!

シリウスは恐怖からなのだろうか口から手を放すことなく洞穴の魔法障壁にぶつかり悲鳴を上げる。その拍子に俺の手はシリウスの口から解放され俺は尻餅をついて倒れる。


いてててて。。。


しかし、手を噛まれてもあんまし痛くなかったなぁ。


『マスターそれはマスターがシリウスをティムしているからですよ。従魔は一般的に主人を攻撃したり危害を与えたりすることはできません、ですので手に噛みついても大けがさせることはできません。いわゆる甘噛みってやつですね。可愛そうに何べんも魔法障壁にぶつけられてシリウス怯えてるじゃないですか。』


そういわれてシリウスを見ると、伏せのような恰好をして怯えるような上目遣いをして俺の方を見ている。ヤバいヤッパりワンコ可愛い。。ずっと一人だったから何かに構ってもらえるのはすごくうれしい。話自体はファラスと話をしていれば気分がまぎれるのだがずっと話しているとMPの消費が激しくてしょうがない。なんとかこの中に入れてやることが出来ないだろうか折角の仲間ペットも一緒にいないとしょうがないよな。


ファラスさんよ、この洞穴の中にシリウスを何とか入れることできないか?


『現状では無理でしょうね。結構この魔物除け強力なのでは除去するのは今のマスターでは難しいです。あとは横から穴を掘ってつなげるという手がありますがこの洞穴を強固の魔法を付与させているらしくこれも今のマスターではこれも難しいですね。後、魔物除けの魔法をカットする魔物除け除けのアミュレットを制作するかですがむりそうですねぇ、、、』


その中でどれが一番実現しやすいのはどれ?


『魔物除け除けのアミュレットですね、ここの洞窟の魔法障壁はかなり強力ですので破壊するのはかなりの力がいります。でも、この魔法障壁のカギを使いアミュレットを使えば何とかなるはずです。』


カギってなに?そんな簡単にマジックアイテム作れるの??


『ここの洞窟を制作した人間が所有していたものの中にこの魔法障壁を通り抜けることが出来る魔石があります。そして、この人間が残していいた書籍の中に魔法工学の本がありますのでそれを参考にすればマスターでも製作可能です。ただ、アミュレットを造る材料を集めるのが難しいのと製作に必要なスキルがないので今すぐには無理です。』


じゃ、無理じゃんよ!


『だから、無理っていってるじゃないですかぁ』


折角、仲間ペットが出来たのに一緒に住めないなんて、、、、まぁ、あきらめた!!


俺はシリウスに話しかける。

『お前はこの中には入ってこれない諦めろ、俺はあきらめた。お前はその辺で自分で寝床を造れそして俺が読んだらすぐに飛んで来い。飯は俺がなるべく俺が用意してやる。二人で狩りをすれば今までより効率よく狩りが出来るだろう。分かったか!!』


ワウ!

そう言って、頭を縦に振る。


『じゃ、今日はこれで解散!言ってよし!!』


シリウスはワオォ~~と一声なき森の中に消えていった。


ああ疲れた、俺は洞穴に入って寝床に転がる。

しかし、ゴブリン狩りに行って一匹も狩れなかった。まぁ、仲間ペットが増えたけど、

明日からシリウスと狩りをしよう、シリウスと連携が出来ればゴブリン狩りも少しは効率性、安全性が上がるだろう。そういえばシリウスにもステータスってあるのかなぁ?


『有りますよ。』


あるのかよ。

見ることできる??


『鑑定眼のスキルがあれば見ることできますよ。ちなみにスキル取得に500SPほどかかります。』


無理無理無理無理


これ絶対無理な奴だ、ウルドさん俺にこのスキル取らせる気ないだろ。


『それほどチートなスキルってことですよ。敵を知り己を知れば百戦危うからずっていいますしね。』


何で孫氏の兵法知ってるんだよ。


『一応、私、知識の魔神の分身ですし過去に来た異世界の人が言っていた言葉を使っただけですよ。』


えっ、ほかにも異世界から来た人間ている?


『いますよ、数は限られますけど、ウルド様とは違うこの世界を司る二柱の女神様、ベルダンディ様、スクルド様もお一人づつ召喚されてます。』


ええ~、他にもいるんよ、じゃ俺頑張らなくても世界がいいように変われば日本に帰れる?


『ダメですよ、マスターが頑張らないとウルド様の手柄にならないじゃないですか。報酬を得るにはなか対価をおさめないと無理ですよ。』


ウルドの出世の為に俺はこの世界に来たってことか?


『そうですよ、でも、マスターも見返りを得ることが出来るからそんなもんだと思って頑張ってください。』


う~~ん、なんだかなぁ~

まぁ、仕方がないって言えば仕方だないような、、、



よし、考えても仕方がない寝ようそして明日はシリウスと狩りだ!

一日一日を生き延びることを考えよう。


俺は瞳を閉じ眠りに入る。


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