一周目 13
そうこうしているうちに骨折している腕も完治し二日で平常の生活に戻った。
やはしレペアもレベルを上げておこう。
さて、今後どうするかだが取り敢えずレベル上げだ。
どうするのがいいか。。。
おい、ファラスさんよ、効率よくレベル上げるのにはどうすればいい?
『そうですねぇ~、ゴブリンでもやっつければいいじゃないですかねぇ~』
お前また適当に。。。。
ゴブリンなんかそんなに都合よく現れるかよ。それに沢山現れたら現れたでおまのレベルじゃ対処できないし、そもそも10匹ぐらいのゴブリンに追われて今回逃げてきたんだし、そのゴブリンごときを相手しても大丈夫なようにレベルを上げたいのだよ。
『低レベルなマスターが数倒せる魔物なんてゴブリンぐらいしかいませんよ、若しくはコボルトだけどコボルトは近くにいるかどうかわかりませんからねぇ、ゴブリンなら多分放っておいてもここまでマスター探しに来ますよ。』
なんで?
『だって、獲物を見つけたら追いかけるでしょ、今までは気づかれていなかったですけれども気づかれたら、そら追いかけますよゴブリンたちから見れば低レベルの人間なんて獲物以外の何物でもないですしね。上位の個体も居たようですし結構大きな群れがあるのかもしれませんねぇ~、』
どうしよう。。
『どうしようって、殺るか殺らいれるかですよ!』
ホントしょうがないなぁ~
死にたくないし。。。
『そうですよ、私のご主人様がゴブリンごときに殺されるなんて恥ずかしくて仕方だない。。。まぁ、死んだら死んだでいいといえばいいんですが、なんか恥ずかしい・・・』
なんか恥ずかしいって、残念な感じに言わないでくれ。
一度に群れは駆逐できないだろうから少しずつ少しずつ各個撃破してレベルを上げて最後に殲滅という段取りでいいか。
ファラス、ゴブリンの群れの場所ってかかるか?
『分かりませんよぉ、私は知識だけのスキルですから魔物の位置なんか分かるわけないじゃないですかぁ~、でも、ゴブリンの習性から言って縄張りであるあの岩塩の場所に行けば出会える可能性は高いですね』
そうか、じゃあそこに行ってしばらくの間ゴブリンを狩るか、、
やることもないし早速出かけることにした。
隠匿のスキルのおかげで、スムーズに岩塩の崖のとことに来れた。
索敵のスキルで周りを確認してみる。。。。ゴブリンは近くにいない様だ。
ファラスさんよ、ほんとにここでゴブリンに出会えるのか?
『ゴブリンたちの縄張りであってもここに住んでるわけじゃないですからねぇ、そんなに都合よくいく訳ないじゃないですか、少し落ち着いてしばらくここで休憩してください。』
ちぇ、、、やる気満々出来たのに拍子抜けだよ。
隠匿のスキルで隠れたまま、暫らく休憩している。。。。
。。。。。。
。。。。。
。。。。
だめだ、待ちきれん!!
『堪えしょうがないですねぇ~』
うるさい!!
ホーンラビットでも狩ってきてゴブリンを釣ろう、きっと隠匿で隠れているからここに来ないんだろう、かといって隠匿を解除して俺自身が餌になるのは宜しくない。
うん、グットアイディアだ。
索敵でホーンラビットを探してみる。
見つからない。
『マスター、あなた馬鹿ですか、いくら魔の森だからと言ってそんな狭い索敵範囲内に都合のいい魔物がいるわけないじゃないですか』
もう少し、索敵のレベルも上げないと効率悪いか、隠匿のレベルも生き残るのに必要だし無魔法のレベルも上げなきゃいかん、あと、剣スキルも欲しいし他の魔法も欲しいしSPどれだけあればいいんだよ。
はぁ、、、もっと簡単にレベル上がらないかなぁ~主人公補正とかで・・・
『いやいや、マスターは十分ご都合主義の展開ですよ。』
そうかなぁ、もっと初めから無双できてもいいんじゃないかなと俺は思うぞ。
『裸当然で魔の森に落とされ、生き残っているんですから十分ご都合主義ですよ。』
う~ん、そうかなぁいまいち納得出来ないけど現状しょうがないか。
俺の索敵範囲にホーンラビット、ゴブリンはいない、索敵のレベルが低いから仕方がないとしてもホーンラビットが狩れないとなるとどうしよう。
『マスター、、、ホーンラビットのお肉、マジックポーチの中に入ってるんじゃないですか?
それを使ってはいかがでしょうか?』
おっ、ファラス、頭が意外といいんだな。
『一応、私は知識の神の端くれですからですから』
そ、そうか、、、一瞬、いらないこと頭に浮かびかけたけど危ない危ない。。。ファラスの機嫌損ねてもなんだしな。。。
よっ!流石ファラスさん、素敵、きっと信者増えるよ!!
『ホントですか?』
うっ、うん。。。。
『やった~~^^』
ホーンラビットのお肉をその辺にまき散らして、ファラスと馬鹿話をしながら時間をつぶす、なんやかんや言っても話し相手がいることは助かる、自分の考えが人に話すことによって纏まったり話していて問題解決のヒントになるようなこともあるだろう。正直、どんなに間抜けスキルでもファラスがいて助かっている。このことに関しては、ウルドさんに感謝だな。
『私には感謝しないんですか?』
無論感謝はしているよ。
うん??
ちょ、待て何か気配がする。
木の陰に隠れて、気配の感じる方を見ていると、狼??みたい魔物がやってきた、ホーンラビットで釣れたのはゴブリンではなく狼の魔物だった。
ファラス、あの狼の魔物は強い?どんな特性がある??
『え~とですねぇ、あの魔物はフォレストウルフという狼型の魔物で普段は群れで暮らしています。でも、たまに若い個体が群れを外れることがあります。今回も単独で行動していること処見ると多分それでしょう。個体の強さとしてはそう強くありませんゴブリン3匹分ってとこでしょうか』
フォレストウルフは、鼻をヒクヒクさせ俺のいる方向をしきりに気にしている。
もしかして、匂いか何かで何かがいるのがわかるのだろうか?
何かいるでも姿が見えないといったところだろうか、、
よし、こいつをティムしよう。
フォレストウルフは、ホーンラビットの肉を咥えてどこかに行こうとする。
俺は慌ててフォレストウルフに向かって胴体にむかって投石する。
石はフォレストウルフの胴体に直撃する。
キャンという悲鳴を上げフォレストウルフはよろめく。
投石したことでフォレストウルフは俺を見つけてようだ、牙をむいて俺に向かってくる。
俺は再度投石するがさっと避けられる。
もう一発投げる。
また、避けられる。
フォレストウルフはチョロい相手だと見たのだろう、さらに勢い付けて俺に向かってくる。
投石するが当たらない。
やばい!!
フォレストウルフが目の前まで迫り牙を剥き俺に襲い掛かる。
サイキックガード!!
見えない壁が俺の前にできる。
フォレストウルフはもろに見えない壁にぶつかりはじき飛ばされる。しかし、パリンという音とともにサイキックガードの見えない壁も砕けたようだ、どうやらレベルが低くてあまり持たない様だ。
フォレストウルフもそれに気づいたようで再び俺に襲い掛かる。
思考加速!
俺は寸でのところで攻撃をかわしフォレストウルフをかわす。
そして、フォレストウルフウルフをにらみ、俺の必殺技をだす!
〇ムラ後ろ~~~!!
そう念じると、フォレストウルフはキョトンとした顔になり後ろを振り返る。
そこを俺が投石する。
石は直撃しフォレストウルフは後ずさる、それでも、戦う意思は失わず俺に向かってくる。
俺はフォレストウルフをにらみつけ再び必殺技を活動する。
〇ムラ後ろ!!
フォレストウルフはとまり振り返る、そこをまた投石で攻撃する。今度はキャインと悲鳴を上げ尻尾を下げ股に曲げる。。
この技は本能に訴える技だ、低レベルの魔物には抗いようがないだろう。
何度目かの攻撃に移ろうとしたときにフォレストウルフは完全に戦意を失ったのだろう。コロッところがりお腹を見せ服従のポーズを見せる。
そして、伝説の仲間になりたそうにこっちをみた。。
頭にアナウンスが流れる。
フォレストウルフを従属させますか?
俺はそれに応じる。
こうして俺はこの世界にきて初めての仲間を得たのであった。
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