表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/115

一周目 11

【思考加速】を取得しました。


俺の頭の中にスキル取得のアナウンスが流れた。


何か周りがゆっくり動いているような気がする。

ファラス、思考加速のスキルについて教えてくれ。


『ハイ、マスター。思考加速とは字面の通り考えを加速することでぇ~す。単純に脳の処理能力が早くなるだけなので簡単にいいアイデアが浮かんだりしないですし、周りがゆっくり動いているように見えてもマスター自身が早く動けるわけじゃありません。でも、周りがゆっくりに感じる分、相手の攻撃が見切りやすかったりこっちの攻撃が落ち着いてできるようになったりしますねぇ~、あとこのスキルはメチャメチャMP消費するので気を付けてください。レベル1だと一秒に1ポイント減っていきますよぉ~、ちなみにマスターのMP50切ってますよ~気をつけてぇ~WWW』


こいつむかつく!

仕方がない、クソ!!

俺は貯めていたSPを使い思考加速のレベルを上げる。

貯めていたSPをすべて使っても8レべまでしか上がらないって、SP35ポイント使って8レべすごくないか、、

残り7ポイントある、4ポイント使ってサイコキネシスのレベルを一つ上げる。これでテレキネシスはレベル4になった。残り3ポイントでビットスナイプのレベルを3にする。これでSPはのこりが0になった。あ~あ、折角、SP貯めてたのにな。


ファラス、これで思考加速の消費MPどうなった?


『レベル毎に1秒増えるので、MP一ポイント使って八秒間ですね。なので現状6分ぐらい使用できますよ。』


8レべまで上げたのにそんなもんかよ。

さぁ、考えろ俺!

思考加速だ!!


・・・・・

・・・・

・・・


だめだ、何も思い浮かばん

そらそうか、いくら脳の処理スピードが速くなったって頭がよくなる訳じゃないし。。

倍のスピードで焦るだけか、、、、2倍焦るだけ。。。より辛くなった無駄にMP使って。。。


仕方がないやるだけやってダメなもんはダメ!あきらめてそこで終わり!!

俺は後ろから迫ってくる1っ匹のゴブリン投石する。

石の当たったゴブリンは悲鳴とともに倒れる、それでもほかのゴブリンたちは構わず俺に迫ってくる。

俺は腰にぶら下げてる鉄銭貨を三枚抜き取り、前からくる3匹のゴブリン目掛けて投げる。


ビットスナイプ!


俺はスペシャルテクニック【ビットスナイプ】を発動する。

ビットスナイプは投擲のスキルで狙いをつけたものをサイコキネシスで加速させ弾丸のように小さなものを飛ばす技だ、現状、MPの消費が激しいのを小さなものしか飛ばせないので弱いモンスターにしかつかえないのだがゴブリンには十分だろう。

三枚の鉄銭貨は弾丸のように加速し3匹のゴブリンの頭を打ちぬく、それを見たほかのゴブリンたちが一瞬怯む、自分たちより弱者だと思っていたものが自分たちに対処できない攻撃としてきたのだ、一瞬の戸惑いを覚えるのも当然のことだろう。それでもゴブリンたちは数にものを言わして行けるの思ったのだろう俺に向かって近づいてくる。

もうMPの残りが少ない、もう一度ビットスナイプ使えるかどうかだろう。

俺は前方のゴブリン3匹が倒れ包囲の穴が開いた場所を走り抜けようと駆け出す。

ゴブリンたちは、弓を使い俺の前方を遮断しようと矢を射かける。そして、さらに包囲し直そうと回り込もうとするゴブリンが動きをみせる。

なんだこのゴブリンたち頭良すぎじゃないか?

上位の個体がいるのかもしれん、とてもじゃないが戦って勝つ気がしない。

俺の顔の横を矢が通り抜ける。矢を後ろから射かけながら逃げるのはキツイ何とか弓矢の持ったゴブリンだけでも何とかならないか。

俺の投擲のスキルでは届かないところから射かけてくるので投石は無理だ。ビットスナイプを使えばいけるかもしれないがMPが底をつきそうなので前からくるゴブリンに対応ができない。

どうすることもできないか。

チート能力もらっても雑魚ゴブリンに殺されておわりかもっとチート呉れよ。この世界何とかしたいんだろウルド様よぉ。


愚痴ってみてもなんにも起こらないか、、、、仕方がない今度こそ諦めた。


俺はショートソードを手にただ前に進む、後ろからは矢が射かけられる。

思考加速で矢の軌道を読み紙一重で避ける。

右から2匹、左から1匹のゴブリンが向かってくる。左のゴブリンに対してバックスタブを仕掛ける。

俺は左のゴブリンの死角に入り切り伏せることに成功する。

だが、右から来るゴブリンには俺の姿が丸見えだったようだろう、2匹同時に襲い掛かってきた。

思考加速でゴブリンの攻撃は見えていても交わすことが出来ない。

一匹の攻撃はショートソードで受け交わすことが出来たがもう一匹の攻撃がかわすことが出来ない。

左腕でゴブリンのこん棒の攻撃を受ける。


痛って~~っ!!

痛い痛い痛い!!!


左腕が変な方向に曲がった。

更に右肩に矢が突き刺さる。

また、もう一発、矢が俺に向かって矢ってくる。

あっ、ダメだ避けられない俺死んだ・・・


くんなこのやろ!!


そう念じた時、俺の目の前で矢が落ちる。


サイキックガードを取得しました。。


俺の頭にアナウンスが流れる。


遅いってスキルか魔法か知らんけど取得するの、もっと早くから取得できていれば何とかなったかもしれんのに遅いぞウンコ!!

俺は目の前の2匹に集中する。

2匹同時に襲い掛かってきた。

攻撃は見えている、どう対処するかだけだ。

向かって左側のゴブリンに念じる。

〇ムラ後ろ~~~!!

左側のゴブリンは動きが止まり後ろを振り返る、その隙に右側のゴブリンにバックスタブをかける。

右側のゴブリンをバックスタブで仕留めると、目の前のゴブリンは一匹だけだ。

一対一なら負けはしない、しかも、思考加速がある。

左側のゴブリンがこん棒を振り上げ俺に殴りつけてくる。俺はそれを剣でいなしその勢いで1回転しそのまま剣でゴブリンに切りつける。剣はゴブリンの背中に当たりゴブリンは崩れ落ちる。


ううっ・・・痛い、回転したから遠心力で左腕が。。。。痛てぇ~!!

痛みで意識が飛びそうだ。

ヒールを使いたいがMPがない。

兎に角、前方のゴブリンたちは居なくなった。俺は急いで走り抜ける。

俺が逃げる方向に矢が飛んでくるし、追手の足音は聞こえるが、俺が少しの間に6匹のゴブリンを倒して警戒したのかしれないが隠匿を使い森の陰に潜むと深追いはしてこなかった。


俺は最後のMPを使い周りを索敵する。

どうやら、助かったようだ。

痛い、、、ボロボロだ、どうしてこんな目に遭わされるんだ。ウンコめ!!


うっ!


俺は腕に刺さった矢を抜く。傷口から血が流れだしてくる、早く止血しなければやばいな。

ヒールを使うMPもないしどうするか、、、、


ファラスさ~~ん!!


MPがないからファラスも出てこないか、今後の為にファラスのレベルはMax(10)にしておいた方がいいかもしれんな、、

俺はマジックポーチを物色する。確かヒールポーションがあったはずだ。

初めになんだかわからなった液体の入った瓶をファラスに確認したらヒールポーションって言っていたからこれを腕にかける。腕の傷が見る見るうちにふさがり血が止まる。

こん棒を受け変な方向にまがった左手にも、ポーションをかけてみる。しかし、少し痛みが治まっただけで治る気配がない。

取り敢えず二の腕を木の枝でまっすぐにし固定する、そしてもう一度ヒールポーションを掛けてみる。それでも骨がくっ付いた感じはしない、、、な。


MPが回復してファラスに対処の仕方を聞くしかないな。

俺はボロボロになりながら拠点にもどる。












少しでも気に入った、面白い感じていただけたら、ブックマーク・評価お願いします。

めちゃ励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ