二周目 56
旅は順調だ。
俺にとっても有益な情報や経験も得ている。
そんな中、良くない噂を聞いた。
「会長、この近くに盗賊団が頻繁に出没して悪さをしているらしいです。注意してください。」
キャラバンの隊員の一人が俺に話しかけてきた。
「この商隊に問題がでそうなのか?」
「いえ、うちの商隊は全員が結構強いという噂と、金の取引は基本的にベニーでしているから金目のものはあまり積んでいないという噂をしっかりながっしているので襲ってくる確率は結構低いです。でも、今回は会長も同伴しているので会長目当てに襲ってくる確率があります。」
「まあ、大丈夫だろ、リリーとハンスがいるから大盗賊団じゃない限り対処は出来るだろ。」
「おい、ジュード!盗賊団がいるのか、討伐しに行くぞ!!」
ハンスが鼻パンパンにして俺に盗賊団の討伐を進言してくる。
「そんなのしないよ。うちの領地の近くなら考えるけど、まだ少し離れているしね。それに、その問題はここの領主が対処すべきもんだから、仮にここの代官なり近隣の領主が相談してきたら考えるけどそれもないしね。」
「お前、それ本気で言っているのか?ここに住む人たちが困っているんだぞ、対処できる力だ有るのにお前はそれを行わないのか??それでも貴族の端くれか?」
「ハンス、お前こそ、それ本気で言っているのか?」
「もちろんだ!」
ハンスは胸を張る。
「例えば、盗賊団を討伐する間ここに滞在するわけだが、その間の費用って誰が負担するんだ?今回、俺の帰郷もあるから10人ぐらいの人数がいる。仮に5日で討伐できるとしよう、いくらかかる判るのか?」
「いや、金の問題じゃない!」
「いやいや、金の問題だよ。盗賊団も商売でやっているんだ。儲からないと思ったらどっか行くし、やりすぎたら討伐されるからやりすぎない様に周り見ながら社会に寄生して生きているんだよ。それと今このノット~ベニー間だ発展しつつあるから盗賊にならなくても生きていけるようになるはず。そうしたら盗賊団も縮小していくとおもうよ。」
まあ、俺は縮小しないと思うけど、悪い奴はどこにでもいるから利益が大きくなれば大きな盗賊団とかが利益を求めてやってくるだろうし、そんなのが来ればクライスト伯も騎士団動かして対処するだろうから俺には関係がない話だね。
「でも、ここの人たちがかわいそうじゃないのか?」
「可哀そうだが、それはここの領主が考える問題って言ったるだろ。お前の村が困って領民が奴隷に売り飛ばされたときに誰か助けてくれたのか?助けてくれないだろ!!もう一度言うけどここの領主の問題なんだよ。」
「それはそうだが、困っている人がここにいて、俺はそれを知ってしまった。そして、何とかできる力を俺達が持っている。なぜ、行動を起こさないんだ?」
「金がかかるからだよ。」
「お前は金がすべてなのか?」
「金は命よりも重いって、話もあるぐらいだ。」
・・・・・・
・・・・
「ジュード様、やってあげたらどうですか?ちょっと調べてみたら、10人ぐらいの小さな盗賊団で個人の行商人を狙って活動しているみたいです。アジトの目星もついているとここの人たち言っていたしそう難しくないですよ。ここのはクライスト伯の直轄地ですから行動しておくと家の評価にもつながりますよ。私が考えるに労力のわりに家の評価UPが大きいともいますよ。」
「リリー、お前さん盗賊団の討伐してみたいだけだろうが・・・」
「そうだ、ジュード、リリーのいうとおりだぞ。」
「リリーに乗っかってるんじゃないよ、本来ならハンスお前がいってもおかしくない言葉だぞ。」
しかたがない、ハンスに借りを作っておくのも悪くないか。
俺は深くため息をつく。。。
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