二周目 55
帰郷の道のりは、まあ、順調だった。
ここ半年ぐらいで、ノット~ベニー間の往来が多くなったせいか、少し道が通りやすくなったような気がする。
やはり、人が通ると地面が踏みしめられ自然と道がしっかりしてくる。しかも、街々で独自に俺達を使って何かやり始める人たちもチラホラ出始めているので、周辺の整備も始めようかと考え始めている人も出始めた。
昔から、【気を見るに敏】と言う言葉があるが、まさに、これを実践する人が俺に話しかけてくる。
今の状態を抜け出したい人たちが何処にでもいる。
その人たちの声を聴くことが出来たのがすごくよかった。
まずは、自分から動き何かを始める。
これが大切なことだ。
暫らく、このキャラバンについて回ったらすごく成長しそうなんだが、
くそ、学院に行きたくない。
そこに金が転がっているのにもったいない。
ハンスは、ずーっと、剣の稽古をしている。
まあ、ハンスは将来それを仕事にしようとしているのだから良いのだけども、キャラバンの休憩時間には俺に一緒に訓練しようと誘いに来る。
忙しいから、リリーをあてがっていたら、いつもリリーと訓練するようになった。
リリーは知らない間に強くなり、今の俺では手も足もでない。
俺よりも少し強いぐらいのハンスも同じで良いようにあしらわれている。
いまも、そばで模擬戦をしている。
「リリー、もう一度だ!」
「ハンス様、もういい加減にしてくださいよ。私には勝てませんって、ジュード様にさえ勝てないのだから無理ですって。」
「じゃ、ジュードに勝てばいいのか?」
「いいですよ。」
「ジュード、勝負だ!!」
おいおい、やめてくれよ。
俺、、忙しいんだから、各街々のキーパーソンについて纏めているんだから、これをロザリーに渡して今後の運営方針を指示するんだから、ほっておいてほしい。
「リリー、受けてやれよぉ~」
「嫌ですよ、だって、ハンス様と訓練しても面白くないですもの」
「なんでだよ!」
ハンスが声を上げる。
「だって、力押しで変化がないんですもん、確かに安定はしていますけど、太刀筋が正直すぎて格上には面白みがないんですよねぇ。その点、ジュード様は色々といやらしい手を使ってきて偶にやられそうになるから、こちらも勉強になるんですけど、、、ホントにいやらしい手をつかう。。」
「おいおい、俺がいやらしい人間みたいに聞こえるからその言い方は止めてくれ、そして、なぜ二度いやらしいといったんだい?」
「大事なことだからですよ。」
ハンスが声を上げる。
「か、、格上って、誰が?」
おい、ハンス声が震えてるぞ!
「どっちが格上か判らしてやる、こい!!」
リリーがハンスに手を引かれてひらけたところに連れていかれる。
リリーが困り顔で俺の方をみる。
俺は両腕を横に広げ首を傾げる。
リリーは俺を睨みながら
「オオベイカ!!」
そう、突っ込んできた。
リリーさん、言葉の意味をしているのかい?
俺は少し考えこむ。。。。
モチベーションが上がります。
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