二周目 48
「失礼いたします。ミヒャエル様、ハンス・ドワシス様がお見えになりました。」
部屋のドアが開きハンスの姿が見える。
俺がヨッっと手を挙げると軽く目礼し、マイクに挨拶を始める。
「カール・ドワイス騎士爵が孫、そして、クライスト騎士団副団長のアンドリュー・ドワイスの嫡男、ハンス・ドワイスでございます。この度はミヒャエル様との・・・・・」
マイクは途中で挨拶を遮る。
「挨拶なんか適当でいいよ。挨拶ちゃんとできるでしょ。」
「ですが、挨拶は人付き合いの基本ですちゃんとさせてください。」
「また今度ね、ハンス君のことはジュードから聞いて大体知っているから堅苦しくしないでいいよ。」
ハンスがギョとした表情でこちらをみる。
ジュードお前ミヒャエル様に何を話したんだって顔に書いてあるぞ。
俺なんにも言ってないってそんな顔でこっち見んな!
「マイク、やめてよ。僕がおかしなこと言ったみたいになってるじゃないか。」
俺はマイクに文句を言う。
「わるいわるい、二人同時にからかいたくってね。」
マイクはニコニコだ、多分だけどハンスの見た目が予想より上をいっていたのだろう。
判りやすいよ本当に。
「あと、公式に場以外では敬語も別にいいし、僕のことはマイクって言ってね。もう今から僕たちは友達なんだしそんなに緊張しなくても大丈夫だよ。別にとって食ったりはしないよ。」
嘘だ。
絶対、取って食うつもりだ。
俺はマイクをガン見する。
「ジュード、何だよ。ホントだよ取って食ったりはしないよ。。。。しないといいなぁ、、、、、、たぶんしないんじゃないかなぁ・・・・。ちとは覚悟しておけ。」
なんの宣言だよと心の中で軽く突っ込む。
「何にしても、改めてよろしく。」
俺は立ち上がり、ハンスに握手を求める。
ハンスは俺の手をがっちり握り返し、ホッした様子で
「俺の方こそ、よろしく頼む!!」
やっと、ハンスに笑顔が出たよ。
「二人とも、立っていないで座りなよ。ハンスもお茶を用意させるから君のこともっとよく教えてくれよ。」
そういって、ハンスを席に着かせお茶を用意させる。
「あの、ミヒャエル様。」
「マイクでいいし、もう友達だからタメ語で良いよ。ジュードに対する感じで接してくれたら嬉しいよ。」
端からみているとマイクって気さくでよさそうな奴に見えるんだけど下心アリアリなんだよなぁ。
俺達は席に着き、そして、ハンス目の前にはお茶とケーキが置かれる。
「さあ、君のこと話してよ。」
ニッコリと微笑み、マイクはハンスのことを見つめる。
ハンスの顔が見る見る赤くなり、モジモジし始める。
ああ。。。始めちゃったのね。
頑張れよ、ハンス。
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