二周目 45
俺がクライスト伯領都ベニーに来てから毎日忙しく暮らしている。
ノット村でもやることは沢山あるけど、ある程度任せれるようになっている。すべてを自分一人するのは無理があるのですこしづつ業務を移行していたのがよかったのだろう。
ノットでの業務は初めに奴隷として雇ったアーロンの家族の長男と次男、アヴァンとエヴァンに任せることにした。本当はアーロンに任せたかったのだがアーロンにはこちらでアース商会の立ち上げの顔役になって貰うことにしたからだ。いくら貴族の嫡男だからと言っても子供だから舐められるし信用してもらえないからだ。
アース商会の立ち上げの陣容はだいたいこんな感じだ。
商会頭 ジュード・アースノット
副会頭 アーロン
ジョナ(ジュードの教育係ジョナサンの息子)
会計 ロザリー
運送班 奴隷15名
基本的な業務内容はノット~ベリー間の運送だ。
現在この世界では定期商路と行くものがない。各商会が独自で町村と契約して運んでいるのが現状なので、それを俺が一つにまとめて代行しようというのが俺の商会だ。
安全上の問題で人と金取り扱いは今のところ考えていない。金を運んでいないのが認知されれば盗賊等の被害の防止にもつながると考えたからだ。
では、金銭の受渡しはどうするのかと言うと、アースノットで手形を発行しようと考えている。その手形を割符と一緒にベリーかノットのアースノット家に持ってくれば換金することだ出来るというシステムにもっていこうとおもう。
まあ、始めは信用もないし運搬だけだけどな。
事業を続けていき信用と金銭的担保(大量の保有金貨)があれば可能になるだろう。そして、商路の町々での情報収集これも大切な仕事だ。
安く買って高く売るが商売の基本だから情報は最需要だ。
まずは、一つ一つ確実にやっていこう。
事務所にアローンとジョナを呼び指示を出す。
「ノットとベニーの間にある10の町村と取引のある商会に行って契約を取ってきて。」
「坊ちゃん、いきなり私が行っても話すら聞いてもらえませんよ。」
アーロンが無理だと答える。
「坊ちゃんだってそうでしょ。いきなり知らないところから人が来て商品を運ばしてくれと言ってもハイハイそうですかとならないでしょう。」
「それはそうだけれど、資料渡したよね?ウチと取引すればどれぐらい経費が浮くか利益がでるか、特にベニーから離れていればいるほどメリットは多きはずそこを突けば落とせるはずだよ。」
俺がエルウッド商会と交渉した時の話っを数字の例を挙げアーロンとジョナに説明する。
「何となく儲かりそうなのは理解でききますが、無理だとおもいますよ。」
「なんでだよ。」
「うまく言えませんが、今までやってきた経験で無理だと感じているからです。」
アーロン思ったより頑なだな、与えられた仕事は固くこなしていくんだけど新たなことを始めるのに臆病になってるのかもしれないな。
「でも、やってもらうよ。これは命令だから、」
その時、ジョナがキラキラした目で発言する。
「若、それ私にやらしてくれませんか。」
う~ん、ジョナかぁ、見た目が子供なんだよな、後五年ぐらいたったらまかせるんだけど、ちょうどいい人材がいない。
営業専門職みたいなものを創る必要があるのかもしれないな。
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