二周目 42
ドアが開くとそこには男の娘がたっていた。
え~~~っ、あれがミヒャエル様!
まじか、マジ美少女かよ。
小柄で華奢な体格で父親似の透き通るようなきめ細やかで白い肌、手足はスラッとのび指先までしなやかで美しい、ショートボブの髪はパールピンクで光を浴び輝いている。
ああ、これが天使の輪ってやつかよ。
しかしこれは、、、、貴族の嫡男として生き難いだろうな。まず、見た目で舐められるだろうし、よっぽど優秀で気の強い感じでいかないと厳しいだろう。貴族は舐められたらおしまいだしな。舐められたら誰かの養分だよ。
ミヒャエル様は伯爵の隣に立ちモジモジしている。
おい、モジモジするな!
男の子だろ!!
「ジュード、これがミヒャエルだ。仲良くしてやってくれ。」
「畏まりました。」
俺はやうやうしく礼をとる。
「君がジュード、僕ミヒャエルだよ、これからよろしくね。」
そう言って俺に微笑みかける。
ああ、声まで可愛い、鈴が転がすような声とはこのことだろう。
まさにパー壁だよ。
「ミヒャエル様、ジュード・アースノットでございます。私のことはジュードとお呼びください。」
「じゃあ、ジュード、僕のことはマイクと呼んで!それと敬語も使わなくてよいよ。僕達はこれから友達になるんだし。」
僕ににっこり笑い掛ける。
ん??
何か違和感を感じる。
「では、父上、ジュードと中庭でお話したいのですがよろしいでしょうか。」
「よし、早速、友と親交を深めようと言うんだな良い心がけだ。カールの息子よミヒャエルのことたのんだぞ。」
伯爵よっぽど息子ちゃんのこと可愛いんだろうな、こんな俺に息子と仲良くしろって念を押すぐらいに、だからこそ息子を通じて色々チャンスがあるかも知れないな。
そんな、やらしい大人の考えをしていると、ミヒャエルが俺の手を引っ張っていく。
「ジュード、早く行こ!」
「うん」
伯爵と俺の親父の顔が優しくなるのが見える。よほど微笑ましいのだろうな、貴族がする顔じゃねえな、子供大好きなお父さんになっているよ。
それにしてもミヒャエルの手、柔らかくて気持ちいい穢れのない無垢な手って、こういうの言うんだろうな、同い年なのに俺の手と全然違うよ。
いいな~~、ミヒャエル。。。。
ふっ、、と我にかえる。
危ない危ない。
危なく何かに目覚めるところだった。
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