始まりの物語
【序章】
…昔々、あるところに山に囲まれた王国がありました…。
その国の兵士は不思議な力を持つと周囲の国から恐れられていました…。
88代目国王ジェノバート・ジエルツが治めている「ジエルツ王国」を…。
この国の兵士達は皆、トリートという不思議な力を王から頂戴していました…。
その力の使い道は主に敵国からの防衛ですが、一番の目的は未開の地の開拓なのです…。
そもそもの始まりは国に一人しかいない生まれつきトリートを持つ老婆から始まりました…。
能力は先見であるが、ある時王にこう進言しました…。
「王よ…。私の命はもう長くはないでしょう…。ですので最後に年寄りの戯言としてでも構わぬので聞いてくださらぬか…?」
王は国で唯一の生まれながらにしてトリートを持つこの老婆の言葉に耳を傾けました…。
「申してみよ…。」
「王よ…。今我々が暮らすこの国、そして周りの諸外国…これらが我々の世界だと思うておりました…。ですが、実際は違うのです…!今の我々が持つ世界地図は本来のこの星の土地の10分の1でさえ満たさぬ狭い世界なのです…!この国の資源もおそらくもう100年続くか分からぬのです…なので、未開の地へ赴き開明するのです…!それしかこの国を救っていく方法は無いのです…!」
王は言葉を失いました…。
何故ならこの国も含む全ての国が一つの大陸に乗っており周りは海ばかりで大陸などないだろうと思われていたからです…。
資源があまりもたないであろう事は事実であったのでならばいっそこの賭けにのるしかないだろうと王は決断しました…。
「その言葉に偽りはないな…?」
「もちろんでございます…。」
「そなたの申し出受け入れよう…。この国に昔から伝わる方法がある…。それを用いて兵士達にトリートを与えるのだ…!」
「ありがとうございます…!」
ーーー「こうして、国の兵士達は不思議な力を手に入れ未だ見ぬ土地を解明するために進んでいったのでした…!」
初投稿になりますが、皆様生暖かい目でご覧ください。