1 何か死んじゃったんだけど。
転生物書きたかったので初投稿です。
――ふざけるな。
酷く頭が痛い、そろそろ死ぬのではないかと脳が察し始める。
走馬灯が走り、まるで映画のように映し出される映像はどれも不幸なものばかり。幼少期の記憶から始まり、最近の記憶へ映像は移っていく。
――二五歳の誕生日に自分へのご褒美と思い新発売のゲームを買いに行こうとしたところ、カラスのフンをかけられ、店に入るとゲーム売り切れており、すれ違った婆さんに「悪魔に呪われている」と騒がれ、バナナの皮で滑って転び、トラックにひかれて死ぬだと!!
カラスにフンをかけられるくらいなら日常茶飯事だが、流石にトラックにひかれる経験は無い、人生一番不幸である今日を怨む。
だんだん頭の痛みが引いてきた、それと同時に身体が寒くなってくる、考える力が抜けていく。
――畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、俺に運さえあれば……
ぼんやり聞こえるサイレンの音と共に意識は、暗転していった。
何だここは? そこにはぼんやりと暗い闇と、小さなランプが宙に浮いていた、ランプの灯りは辺りを照らし、変な安心感を覚える。
少しずつランプの灯りへと進もうとするが足は無く、その意識体は平行移動するかのように歩み寄っていく、だんだんとぼんやりと暗い闇が消え、男の姿が見えてくる。
藍とも黒ともいえぬスーツ姿の男、今わかるのはそれだけだった。
「ようこそ死後の世界へ。私の名はエウリノーム」
「誰だお前は」
口は無いが、テレパシーのようなものを使い言葉を発信する。
俺はもう死んだのだから礼儀などもはや必要ないと、初対面の男に対し生意気なタメ口で話す。
「契約に従い参上した上級魔神でございます」
「契約、何だそれは?」
「貴方様が前世、来世約六十年分の寿命と運そして自分の死体を使い、平和な異世界への転生そして元の世界へと貴方様を転生すること。そして再契約を結び三つ、二度目の転生時に願いを叶えるという契約でございます」
「長い、短くまとめてくれ」
「今から貴方様からする異世界への転生を行います。願いを三つ言って下さい」
話しの内容からするに俺は前世、異世界人だったらしく願いを三つ叶えてくれるらしい。
「じゃあ、なんか強い身体にして、あと美少女と暮らせる環境をプリーズ、それと世界一の運をくれ」
「了解しました。来世で会えましたらまたのご利用お願い致しますよ」
良くわからぬまま、流れに身を任せ異世界転生することになったがこれで良かったのだろうか、と思いながら意識がだんだん遠のいていく。
――そして、再びの暗転。
どうだったでしょうか? もしもいいと思って下さる方が居たらどうか次も読んでください!
感想何かもビシバシ辛口で書いて下さると嬉しいです。