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規格外な魔力量で異世界成り上がり!  作者: あだち りる
第一章「異世界キタコレ!」
5/31

5「頑張るぞい!」

「ふぅ…」


初めての異世界召喚&イベント発生。

うむ、なかなかに王道の異世界召喚だ。

かなり満足…そして、今の状況を説明しよう。

何故俺がこんな豪勢な、そうこんな貴族様達が寝てそうなベットで寝っころがっているかと言うと、ネスにこんな事を言われたからだ。


「あ、廻、よかったら余ってる部屋使ってよ!特に使う予定もないただの客人の寝泊まり部屋だから」


「おぉ!それは助かる!」


てな訳で、この姫様の部屋とは真逆の、つまり階段を上がって右方向に向かって一番奥の部屋だ。

そしてネスには「食事が出来たら呼ぶからそれまで適当にしててよ」と、言われたのでこの豪勢なベットで寝っころがらせて貰っている訳である。


「ん~…どうしようかなぁ…ヒキコモリお姫様の脱ヒキコモリかぁ…しかも魔法でかなり頑丈に、いやそれどころか触れれもしないし」


あぁもうマジで、無理ゲー。

けど…やるしかないんだよなぁ。

だってこのイベントまだ第一章辺りだろう?俺は最終章までクリアしたいタイプの人間なんだわ。

だから、絶対にハッピーエンドまで持ってってやるぜ。


「俺の今まで攻略してきたヒロイン達に誓うぜ…俺はヒキコモリお姫様の顔を拝むまでは諦めないからな」


と…んまぁ今はこの話は置いときたいんだ。

俺はちょっと確認したい事がある。

先程、ネスは、僕はお風呂に入らせて貰うよ、と言っていたのだ。

確認したい事…それは、本当にネスは男なのか?と言う事だ。

考えても見てくれ…いくらなんでもあんなに可愛いショタがいるか?いや!いる訳がない!!これはきっと…男装していると言うオチに違いない!!そう、だからこのイベントに入るために俺は、風呂場に行く!既に場所は確認済みだ。

いつ確認したかって…?そこには触れないでくれ。

てことで、行ってくるぜえぇぇえ!!


風呂場に到着。

さて…ここからは慎重に行くぞ。

ちなみに風呂場は一階の一番右の奥の部屋にある。


「む?」


シャワーの音が聞こえないな…

と、耳を澄ませていると、ペチャペチャ、と言う音が聞こえた。

これはもしや…足音か…?ん?てかこっちに近づいて来てないか?え!?ヤバくね?てっちょ!ま…


そして、扉がガチャリと開いた。

そこには、短い布、タオルとはまた違うような、簡単に例えるとカーテンによく使う布的な感じだ。

それを頭から被っている。

右手をその布に添えて。


「…」


後ろに結んでいた髪の毛はほどけ、思った以上に長かった。

髪の毛の先から垂れる水はすごい色気を感じる。

そして…そして…「うっ…」奴はいた。

ネスにはちゃんといたんだ、息子が。

俺は涙目になり、そしてネスの息子から視線をそらし、右手で顔を覆い隠す。

やっぱり…俺にメインヒロイン何て…いないよな。


「お、廻もお風呂かい?」


ネスは満面の笑みでこちらに視線を向ける。


「あ、あぁ…」


さぁて♪更にヒキコモリお姫様の顔を拝まなきゃこの異世界召喚の意味がなくなってきたぞ~♪今日も、その次も、頑張るぞい!

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