30「ガブの様子も気になるよね!」
中庭にて。
「まずはどの種類にするか絞らなきゃだよね…」
私は木の下の日陰で一人悶々と考える。
卒業試験の合格である『固有魔術』の作成。
その為にはまず作成するタイプと属性を絞らなければいけない。
簡単に言うと、攻撃と火、とかそんな感じだ。
これを決める事によって自分が作るべきものが見えてくると言うもの、これが固有魔術の作成の基本だと母様が前に言っていた。
書斎にて。
「へっくしょん!!」
(なんか今ものすごく否定された気がする)
廻が自分のやり方が遠回り過ぎてた事を知るのは永遠にないことである。
そして中庭に戻る。
「よし、決まった!」
ガブは絞り込めた。
ガブが一番得意とする魔術。
ガブが選んだのはーー
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
 ̄
「はぁ…はぁ…これ想像以上に難しい…」
ガブは息を切らしながら一面の原っぱに倒れていた。
魔力をほとんどすっからかんにし、疲れはてているご様子。
「でも…一歩近づいたかな」
先程まで綺麗に刈られていた断面の草は、長く聳え立つ。
これが何を意味するのか、それは半年後にわかる。
「廻も…頑張ってるんだろうな…」
ふとガブは廻の事が頭に過る。
いつもまっすくで努力をする優しい彼。
きっとすごいことをしてくるに違いない…そんな確信が持てた。
「よーし!私も頑張るぞ!
まずは魔術式の見直しから…」
ガブは廻に負けずと努力する。
あの日言われた廻の言葉を糧に。




