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規格外な魔力量で異世界成り上がり!  作者: あだち りる
第一章「異世界キタコレ!」
3/31

3「異世界で助けを!」

「えっと助けてくれてありがとう!」


と、俺は先程の危ない気持ちは忘れ、助けてくれた少年にお礼を言う。

そして「んじゃ俺はこれで!」俺はこのフラグを回収を絶対にしたくないから、立ち去ろうとする。


だが「ちょっと待ってくれないか!」「うっ…!」少年に呼び止められる。


俺は呼び止められるのと同時に肩が、ピクん、となる。

うわぁ…これやっぱ嫌なフラグ立ったよなぁ…立っちゃったよなぁ…


「君に話があるんだ!」


ほらねー!!もうマジで勘弁してください!てかさっさと俺のメインヒロイン出てきてくれー!!


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄

「…」


いや、まぁね、この展開は予想出来た訳よ。

こんな人気のない宿屋の裏とかに連れてかれるのはさ…って…これ確実な二人旅のフラグ回収だよなぁ~!

もう嫌だよ!俺の楽しいメインヒロインとの異世界ライフのフラグは何処なんだよ!?


廻は頭を抱えながら涙目になる。


「ッ!!」


いやまだだ!諦めるな加藤廻!もしかしたら何のフラグも立ってないかも知れないじゃないか!そうだ俺、まだ楽しい異世界ライフはこれからだ!


廻の目が先程の絶望の目から希望に満ちた目へと変わる

その、瞬間だった。

少年が口を開いたのは、そしてこう言った。


「よかったら僕の家に来てくれないか!?」


「…」


執事フラグかー!!!最悪だ!異世界で俺のメインヒロインとの二人旅所か異世界ライフすらも危うい…てか異世界に来てまで執事とかぜってぇ嫌だ!金髪ツインテのツンデレお嬢様だったら考えたかも知れないけどな!!


と、俺が頭の中が絶望で埋めつくされていたら少年がこちらを向き涙目で言った。


「その…ダメか…?」


俺もうショタコンでいいや。

って何考えてんだ俺!性別の壁ってのはそう簡単に越えられるもんもんじゃねぇしそれに俺にはそんな趣味はねぇ!!


廻は危うくショタに目覚める所だった。

そして廻は正気になり、何故家にお呼ばれされたのか理由を聞く。


「その、なんで君の家に行くんだ…?それとなんで俺…?」


「えっと…助けた礼をしてくれと言うわけではないんだけど…その僕は頼める、親しい友人、と呼べるものがいなくてな…そのこれも何かの縁と思って僕の願いを聞いてくれないか?」


「…?」


なんでこんなにも深刻そうな顔してんだ…?そんなに重要な事なのか…?別に善意でその願いを聞く訳じゃないけど、やれることのだけをやってみよう、別に…別にこのイベントがメインヒロイン登場イベントが来るとは思ってませんけど!?


欲望丸見えでした。


「それじゃまず事情を聞かせてもらっていいか?」


「それは引き受けてもらえるって事でいいかい!?」


「あぁ」


廻は期待に胸を寄せて返事をした。


「では直接僕の家にきてもらった方が早いかな、まぁ…僕の家って訳じゃないんだけどね」


「?」


少年はその謎の言葉を残した後に少し苦笑いをする。

俺はその言葉と苦笑いに疑問を覚えた。


「あっ!」


「ん?」


少年は何かを思い出したかのように口を開いた。


「自己紹介を忘れていたよ!」


「あ…」そゆことね。


少年はクスクスと少し笑う。


「では改めて、僕の名前は、ネス=フォン、よろしく!」


「俺の名前は、加藤かとう めぐり、よろしくなネス!」


そして俺とネスは自己紹介を終えた後ネスにその家へと案内された。

だが、到着には時間が掛かった、その理由とは実に簡単だ。

見慣れない街並み、賑わう人々、そして異世界の食べ物や物など。

目を奪われる物しかなかったのだ、正直、初めてのアキバ以上に興奮した。

まじヤバいな、異世界、早く異世界の服を身に纏いメインヒロインと旅に出たい。

そしてそこでわかった事が三つ、まず一つ、何故か言葉が分かるし通じる。

これはかなり嬉しい特典だ、そして二つ目、この世界の文字が分かる、と言う事、日本語でも英語でもない、明らかに見たことのない文字なのに何故か理解出来た。

なかなかにわかってる異世界召喚だと感心した。

そして三つ目だ、この世界には時間という概念が無いみたいなのだ。

これには正直驚いた、だが!俺にはスマホがある!これのお陰で何時間立ったとかはわかる!そして現在三時間はたった!

そんなこんなしてる内に日は暮れネスの家に到着した。


「うわぁ…」想像以上にでけぇなぁ!!


廻の前にあったのはまさに貴族が住んでいそうなお城、てか住んでるのか。

ここまで、でかいと何か驚きの後にものすごい脱力感が来るな…なんだこれ。


「それじゃあどうぞ」


俺はネスに案内されるがままに中に入った。


「なぁネス、そろそろ事情を説明してくれてもいいんじゃないのか?」


と、俺は二階に上がり廊下を歩きながら問い掛ける。


「あぁ…えっと…そうだね…それにそろそろ話そうと思ってたしね…はは…」


何故かネスは苦笑いを浮かべる。

その顔を見て、多少な疑問を覚える。


「さっ!ここだよ」


ネスは二階の左の方にある一番奥の部屋につく。

そこには、一枚のドでかい扉があった。


「えっと…ここは?」


俺はネスに問い掛ける。


「ここはね…姫様のお部屋だ…」


ん…?今なんて言った…?


「姫様…?」


「そう…僕のお願いは、部屋から姫様をだして欲しいんだよ、日の光を浴びて欲しいってこと」


「…」


「廻…?」


ヒキコモリお姫様ヒロインキタアァァァァァァア!!!!

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