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規格外な魔力量で異世界成り上がり!  作者: あだち りる
第二章「滅びの魔女さんと!」
18/31

18「今更!」

そして、俺とエリエルさんが席に着く。

ネスが作った料理がいつも通りズラリと並べられている。

相変わらずネスの料理は上手そうだ。


エリエルさん、ガブリエル、姫様が追加されたことにより、席順が変わる。

まず、エリエルさんとガブリエルは相席。

その目の前にはネスとルナ、そしてお誕生日席になったのは俺と姫様だ。

俺は左、姫様は右と言う図になっている。

何て言うか…狭いな。


そんな事を思いながら、食事をする廻。

食事の途中、ネスがとある事を切り出した。


「これからの方針を決めたいと思う」


「方針?」


俺は一度スプーンとフォークを置いて、話を聞く体制に入る。

それに便乗するかの様に皆も、食事中の腕を止めた。


「そっ!まぁ簡単に言うとルール見たいな物さ。

それじゃあ説明していくね。

まず第一に、ガブリエルさんの教育は僕がさせて貰うことになった」


その言葉に驚愕を隠せず、唾を飲み込む廻。

そして等の本人であるガブリエルも驚きと、共に反論する。


「わ、私は嫌です!

これまで通りすぎ母様に」


そして、その続きを語ろうとした瞬間、その言葉はエリエルによって遮られた。


「ガブリエル、これは私がネスさんにお願いしたことなの」


「なんで!?」


ガブリエルは今まで、エリエルに全てを教わってきた。

魔術、言語、計算、世の事、それら全てを。

けど、これをネスに託すことにした。

それには勿論、理由がある。


「ガブリエル、私は今まで貴女に色々教えてきた、そして貴女は独り暮らしをしたいと言った、本当は貴女が一人で成さなければいけない事。

もし姫様の提案がなければ私はここでは暮らせていない、この意味がわかるね?」


エリエルさんは優しく、そう言った。

親孝行の瞬間、と言う奴なのかも知れない。

その光景を見て俺は日本にいた頃の自分を少し、思い出し、そして、お母さんとお父さんの事を思い出していた…。

そう言えば、俺、何も返せずに終わったんだったな。

そう…もう返せない、もしあの世界に戻る方法があったとして、もう返せないんだ。

まぁ…この世界で俺の人生は使うともう決めている。

だから、全力でこの世界で行きてやる、お父さんとお母さんの分も。


廻は、そう覚悟を決めた。


「わかり…ました…。

我が儘を言ってしまいすみません」


ガブリエルはしょぼんとしながら謝る。

んん…しょぼんとしているガブリエルちゃんも可愛い!ペロペロしたいお。


「んん、じゃあ話に戻るね?」


と、ネスは咳払いを挟む。

おっと、いかんいかん、ついガブリエルちゃんの可愛さに考えることをやめてしまった。


ネスは、言葉を続ける。


「そしてもう一つ、エリエルさんの事についてだけど、これもエリエルさんからの申し出で、城でメイドをして貰う事になった。

メイドの仕事とかは姉さんが教えるから心配はないよ」


「任せて!」


ルナは親指を立て、笑顔を見せる。

そしてさっきから姫様がじーっと見ていることにネスは気づいていた。

視線を姫様の方にネスは向ける。


「ど、どうされましたか?姫様」


「ネス…ずっと気になってたんだけど」


姫様は視線の方向をとある人物に変え、指を差す。


「へ?」


その人物は、廻である。

え?俺姫様に何かしたっけ?

いやむしろ何もしてないよね?


そして、姫様は一言。


「こいつ誰?」


「「「今更!?」」」


俺に、ネスとルナはその一言を叫んだ。

そう言えば色々あって自己紹介していませんでしたねー、すみません。


そして、姫様に廻の事を話した結果。


「廻君、何かごめんね☆」


再びテヘペロ。

この時殴ろうとしたのは許してほしい。

それほどに、その顔に殺意が芽生えたのだから。

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