表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
規格外な魔力量で異世界成り上がり!  作者: あだち りる
第二章「滅びの魔女さんと!」
16/31

16「仲直り!」

16「仲直り!」


「ふぁ~」


はい、異世界にあくび一つっと。

さぁて、今日も魔術に剣術を頑張ろうかね。

俺は扉を開けてネスがいる中庭へと行く。

正直、昨日の件もあって会うのが気まずい。

結果的には大丈夫だったけど、ネスはエリエルさんの事に関してだけは、まだ認めていないと思う。

俺も言い過ぎたし…あぁもう!うじうじ悩んでも仕方ないだろうが。

昨日の事を謝ろう、謝ってスッキリしよう。


そして、中庭に到着。

ネスはこちらに気づき振り返る。


「来たね、廻。

じゃあ魔術の訓練を始めようか」


ネスはいつも通りだった。

いつも通りの笑顔を見せてくれている。

どう言うことだ…?


「ネス…昨日の事、怒ってないのか…?」


俺は、不思議な顔でそう尋ねる。

昨日はあんだけ喧嘩したのに、この態度は流石におかしすぎる。

すると、ネスは困り顔を浮かべて頬をかきながら答える。


「怒るもなにもあれは全部僕が招いた結果だ。

悪いのは僕で、廻に怒る筋合いはないよ。

それに、僕は廻に昨日の事を謝りたいくらいなんだよ?」


「え?」


「後でゆっくりその話をしようと思ってたけど、もうここまで来たら言わせて貰うよ?

昨日は本当にごめんなさい」


ネスは深々と俺に頭を下げる。

俺は慌てて、訂正をする。


「ちょっと待ってくれ!

昨日は俺だって悪かった!

あんなに言う必要も突っ掛かる必要もなかったのに…だから、その、ごめん!」


廻も頭を下げる。

ネスは顔を上げ、そんな廻を見て、不思議と笑いが出る。


「アハハ!何で廻まで謝るのさ?

正直一発殴られる覚悟くらい僕にはあったつもりなのに」


俺はネスのその質問に苦笑いを浮かべて答える。


「そんな罰当たりな事出来ねぇよ…」


「なんで?」


俺は少し頭をかく。

正直照れ臭いけど…いい機会だしな。

俺は、ネスのその問いに答える。


「ネスはさ…その、俺の恩人なんだ」


「宿屋の一件なら、僕は大したことは…」


「大したことなんだよ、俺にとっては」


謙遜の言葉を並べようとしたネスの台詞を遮るように、廻は言葉を続ける。


「たぶんあの時、ネスに助けて貰えなかったら、今の俺はここにいない。

こんな楽しく毎日を過ごせていない」


廻は空を仰いで答えた。


「そんな大袈裟な…」


「大袈裟なんかじゃない。

俺は本当に、ネスには感謝してる」


そう、今の俺はネスに感謝の気持ちしかない。

この右も左もわからない異世界で、俺に手を差し伸ばしてくれたのは、他の誰でもない、ネスなんだ。

そんな人に恩を仇で返すなんて馬鹿げてる。

もしネスに出会わなかったらと思うとゾッとする。

何も出来ない、何もない、一人だけ。

そんなの、異世界を楽しむ所の話ではない。

あぁ…そう考えると俺はネスに一生この恩を返せない気がする。


いや、反そう。

いつか必ず、この優しい少年に。

それまで、俺はこの世界で生きるんだ。


せっかくの異世界だ、とことん楽しんでやる。

ネスとルナ、エリエルさん、姫様、それに俺のヒロイン候補であるガブリエルちゃん。

考えるだけで楽しいメンバーではないか。

こんな面子が揃っていて、楽しくない異世界生活なんて、きっと有り得ない。

あぁやベェ!何かワクワクが止まんねぇ!


「ネス!それじゃあ始めようぜ!」


「うん、そうだね!」


廻はそのワクワクを魔術で発散したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ