哀れな男
始まりは、僕が君へ、声を掛けた事から。
一目惚れだった。
何度かアプローチして、漸く君は、僕の想いに応えてくれた。
君と恋仲になった瞬間、一生君と一緒にいられる…そう思ったんだ。
だけど、僕がソレを壊した。ーー君を裏切って…。
僕は沢山謝った。
君だけだって。他の誰に対しても、気持ちはない、って。
だけど、君は許してくれなかった。
あの過ちから二十年。君は、僕以外の男と家庭を持ち、幸せそうだ。
それに比べて僕はーー未だに独身。
あの時、浮気相手だったコとは、君と別れてから直ぐに付き合ったが、関係が上手くいかなくて、三ヶ月も続かずに破局した。
君とは、二年間も続いたのにね?
如何してあの時、大切に出来なかったのだろう?
こんなにも、愛しているのに…。
君との未来しか、思い浮かばないのに……。
如何して、“君”という存在が離れてから、その大切さに気付いたのだろう?
僕は、「哀れな男」だ。
後悔したって、君の隣にいられる権利は、もう手に入らないのに…。
ここ最近、元カノに依存する男性の作品を観てて、こういった生々しい描写を描けたらなぁ…という気持ちで書きました‼️
少しでも、リアルに描けてたらいいなぁ(*´꒳`*)❤️