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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第十三章
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忘れていた年末2


ピザに明石焼き、お好み焼きたこ焼き、そして

ちょっとしたオードブルを3人で囲んでいる大晦日。


突発だったけど、家で1人で過ごすよりは

この2人と過ごすことが楽しい。


「今年は色々あった年だね、庵ちゃんは」


「宏太さんだってそうじゃないですか?

 まあ、でもそうですね、波乱の1年でした。ふふっ」


「庵ちゃんに声かけてよかったよ〜、こんなに

 いい子が来てくれて本当に僕は幸せものだ!」


「晋太さん、お酒飲んでます?ははっ」


「いやいや、本当だよ。

 あとは、庵ちゃんが本当にやりたいことが

 ちゃんと出来たらいいな、って思うよ、僕は」


「晋太さん……そのピザ取ってもらってもいいです?」


「ねぇーー!僕、今良いこと言ったじゃん〜〜」


「あはははっ」



ちょっと照れくさくなって誤魔化したけど、晋太さんの

その思いは、確実に私の頑張るエネルギーとなっている。

私のしたいこと、か…。


自分の中で、たぶんもう、小説じゃない事は確かだ。

舞台をやりたい。舞台に関わりたい。

1番最初の、あの時の気持が、今舞台の手伝いを

すればする程強くなってくるのが分かる。

舞台だからこその、小説や映画と違う魅力…

舞台じゃないと表現できない魅力、それを

もっと沢山伝えたくなってる。


だからこそ、私の表現力や演出は、まだまだ

未熟なのだと思う。もっと勉強しなきゃ。



「あ、そうだ、休みの日に仕事の話をするのも

 あれだけど、年明けの打ち合わせ決まったよ」


「もしかして、ラジオの話ですか!」


「そう、大まかな枠組みが決まったから

 年明けて来週、さっそく打ち合わせなんだって

 花乃井くんも一緒にするらしいよ」


「この仕事に関わりだして、凄く思うんですけど

 ほんと、声優さんとか脚本家さんとかって

 休み全然ないですよね…」


「拓ちゃんとか、下坂くん、今日もイベントだもんね〜」


「津乃田さんとちょっと話したんですけど、今日は

 今年のアニメ総集編の生配信に呼ばれてて、夜まで

 スタジオらしいですよ〜、大変ですね〜〜」


「声優さん凄いですね、ほんと…」


「まあ、でも拓ちゃんは、休みがあっても

 海外行きたがるからね〜、ゆっくり休んでるより

 ひたすら走ってるほうが良さそうだね。はははっ」



「あ、晋太さん、庵ちゃん、もう0時になりますよ!」


「おぉ、本当だ!」


「「「3、2,1」」」



【あけましておめでとう〜〜!】



今年は、私のやり方で、津乃田さんと仕事できたら

うれしいなぁ、去年より、もっと、もっと。



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