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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第十二章
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今までで1番のピンチ到来3


「あのっ、すいません、そこのスタッフさん!」


「はい?」


「さっき西河さん呼んでましたよね?

 あれって誰に言われて、呼んだんですか?」


「えっ、あぁ、あれは逢坂さんと一緒に居た…

 えぇーっと、本田さんでしたかね?

 そう言えば、さっきから西河さん見ないんですが…」


「あぁ!大丈夫です、ありがとうございます」


本田さんか…ずっと逢坂さんと一緒に居るな…

梅代くんの言う通り、庵ちゃん以外は打ち合わせが

なかったとしたら、庵ちゃんはまだ第3会議室に居る?


いやいや、そんなまさか…とにかく、第3会議室に…!


(少しスタジオから離れてるのか…

 急がないと、もう3話が終わってしまう)



会議室には来てみたけど

電気付いてないし、やっぱり居ないのか?


「庵ちゃん〜〜?」


「津乃田さんっ!?!?」


名前を呼びながらドアに近づくと、中から庵ちゃんの声がする。

慌ててドアを開けようとしたら、鍵が閉まっていた。


ガチャガチャッ


「ま、待って庵ちゃん!すぐ開けるから!!」


外の鍵を回すだけ、それだけで開く。

誰が閉めたんだ…。


ガチャッ

「庵ちゃんっ、大丈夫!?」


ドアを開けたら、泣きそうな庵ちゃん。

反射的に抱きしめてしまいそうになった所だったけど…


「あと何分ですか!?」


「えっ?」


「あと何分で4話終わりますか!?お題!

 お題なんですか、私の!!」


食い気味に聞いてきてびっくりした。

閉じ込められてたのに、それすらどうでもいいような返し。


「と、とりあえず、スタジオに…!」


「あ、あ、庵ちゃん、こっちこっち!

 他の脚本家さん達、別室で書いてる、こっち!」



よかった、津乃田さんが来てくれて、本当に良かった…

このまま、あの部屋で生放送が終わるのを、待たないと

行けないのかと思った…


「ど、どうしよう、僕は行かないほうが良いよね!?」


「あぁ…そうですね!あの、閉じ込められてた事は

 誰にも言わないでください!」


「えぇ、なんで?スタッフさんに言ったほうが…」


「私の問題だと思いますし…他の人に迷惑が

 かかってしまうことは避けたいです…!」


「庵ちゃんが良いなら、僕はいいんだけど…

 何かあったら言うんだよ?」


「はいっ、本当にありがとうございます…!」



津乃田さんと別れて、他の脚本家さん達が脚本を

書いている部屋に入る。

あぁ、名前わかんないけど、あの人だ…。

物凄くびっくりした顔で見てる。


「あ、西河さん!皆探し回ってたんですよ!

 どこ行ってたんですか、困りますよ、本当に…!!」


当たり前だけど、スタッフさんに怒られる。

私は悪くないんだけどな、と思いながらも

私が言わないと決めたんだから、仕方ない。



「すみませんっ!今から急いで書くので

 お題頂いていいですか…!!」

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