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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第二章
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推しと接近できるチャンス?


「おはよ〜〜」


「晋太さん!?1週間ぶりじゃないですか!?」


「宏太くん久しぶりだね〜、あれ庵ちゃんは?」


奥の部屋で作業してたら、遠くの方で声が聞こえる…

この声は、まさか!!


「晋太さん!晋太さんじゃないですか!」


「あ、庵ちゃんだ〜、久しぶり〜」


この人はほんと、いつだってのほほんとしてるんだから…

(まだ4回くらいしか会ってないけど、ここにきて)




「庵ちゃん怒ってましたよ、晋太さん全然来ないから」


「そうなの?ごめんごめん、ここ最近忙しくてね〜」


「本当ですよ、今日は珍しく事務所に来たけど…」


「あぁ、それはね、今週末ある公録でスタッフ足りなくて

 お手伝いに来てもらおうと思ってね〜」


珍しく来たかと思えば、私達はお手伝いさんか!!

とは思ったけど、公録、か。

確かに、いい勉強にはなりそう。


「晋太さんって放送作家とかもやられてるんですね」


「そうだよ、庵ちゃんは脚本家志望だけど、ジャンルは

 絞らない方が色々勉強できると思うし、作家の仕事とかどう?」


「確かに…そういえば、何の公録なんです?」


「あれ?庵ちゃん知らないの?晋太さん、オトパの作家さんだよ」



オトパ?今オトパって言いました?あの?

”乙女のためのナイトパーティー” のオトパ?



「えっ、オトパって、あのオトパですか‥?」


「そうそう、津乃田拓さんがラジオパーソナリティのやつ」


「そういえば僕がカフェで声かけた時も、そのラジオの公録だったね」


そんなことってある?


「へ、へぇ〜、そうなんですね、有名ですよね〜‥」


まさか私の推しである、津乃田拓さんのラジオの放送作家が

晋太さんだったとか、そんな偶然ある?


あの時あれだけ楽しんだ公録を実は裏で晋太さんが

作ってました、とかそんな偶然ある??


嬉しい、凄く、でもここでバレたくはない。

確かに推しと接点が持てるのは嬉しい、でも

こんなまだまだ駆け出しの私が、今津乃田さんのファンだなんて

バレるわけにはいかないのだ。



「どうしたの?」


「えっ、あぁ、なんでもないですよ、それで土曜日

 お手伝いに行けば良いんですか?宏太さんと」


「そうだね、また詳しいことは金曜日にでも話すよ」



あぁ、土曜日には推しと間近で会ってしまうのか…


もう今から緊張が止まらないのに…これをばれないように

土曜日やり過ごすことが出来るのか…不安すぎる…

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