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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第十一章
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徐々に灯る心の火2


自分が書きたいものを全面に出して書くより、自分の

考えと相手の求めるものの、丁度いい位置のもの。

誰かが演じる時は、演者を引き立てられるもの。

まずは、自分の作品を知ってもらうこと。


正直今は、名前を売ってる最中で、望まれるものを、と

思って書いてる部分も確かにあるけれど、羽多さんが

言う様に、自分の色を出していく事も重要だよなぁ。



面白いな、アドバイスを受ける人が違ったら

こんなにも意見は違う。まあ、当たり前なんだけど。


晋太さんも、羽多さんも、どちらも間違ってないし

どちらも参考になる。あとは私がそれをちゃんと

活かせるかどうか、なんだ。


「そういえば、庵ちゃんの作品

 まだ読んだ事ないのよ、私」


「まだまだそんな!ラジオドラマとかで…あっ!

 今度、生放送で即興の台本書いて声優さんが

 読むっていう企画があります…」


「へぇ〜〜〜!面白いねぇ〜!あぁ!?

 なんか聞いた気がする、晋太くんに!」


「それが私、即興っていうのがすごく不安で…

 こう、熟考して書くことは凄い得意なんですけど

 その場で上手く出せるかどうか…」


「ん〜〜、そうね、あ!私の脚本読んでくれたじゃない?

 明日までに、1人奇妙なお客を考えてくれない?」


「私がですか!?」


「そう!追加で入れましょう!」


「いやいや、稽古だいぶ進んでますよね…!

 今から追加なんて、役者さんが大変ですよ!!」


「出てくれる人は私が考えてくおくし、頼むよ。

 庵ちゃんは追加脚本考えてみてよ、明日までに。

 即興とはまた違うけど、短時間で考える練習としてね?」


思ってもみない提案だったけど、これは自分の力を

しっかり試すチャンスだ…役者さんには急すぎて

迷惑をかけてしまうかも知れないけれど…。


それでも、私の脚本を誰か演じてくれる人が居る

と、言うだけで俄然やる気になってきた。


「ちょっと、今から考えてきます…!!!」


「あそこの会議室、今日は一日空いてるから

 自由に使っていいよ、あ、パソコンは持ってるよね?」


「はい、持ってきてますちゃんと!

 じゃあ、会議室、使わせていただきます!」


「はいはーい、何かあったら何でもいって?

 私今日は演出案練らないといけないから、ずっと

 あっちの会議室に居るね??」


「わかりました、ありがとうございます!!」



今は11時、明日の稽古が始まる時間は9時。

1日以上ある…確かにアドリブで作る、という事とは

違うかも知れないけど、それでもいつも自分が作品を

書き上げる時とは、断然時間がない。



「よーーしっ、やるぞ!!」



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