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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第十章
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当事者なのに報告は事後2


ちょっとまってね、少し時間を戻して、さっき

津乃田さんが言ったことを、もう一度聞いてみよう。


「もしかしてまた聞いてなかったりする?」


違う、それじゃない、その1つ前!


「あれ?当日の別企画で、即興脚本って…」


これだ!、待って待っておかしいぞ!



「そ、即興脚本ってなんですか!?何の話ですか!?」


「あれ?美東さん、晋太さん、庵ちゃん

 生配信当日の事全然、聞いて無いみたいなんですけど」


「うわぁ!ごめん、すっかり言うの忘れてた!!」


「う”〜〜〜、もうっ!晋太さん!」



生配信は、3日後に迫っているというのに

ここに来て、私が初めて知る事実。


「ごめんごめん、すっかり忘れてた…!ははっ

 どこまで聞いたの?当日ちゃんとスタジオ行くんだよ?」


晋太さん、貴方って人は…


詳しく聞いたら、新人作家がたくさんいるから

その場でお題に合わせた、即興の脚本を書いてもらって

津乃田さんや、その他の声優さんが演じてくれるという…

贅沢だけど、こちらとしては、怖すぎる企画。



「な、わ、私、なんの準備をしたら…」


慌ててる私に向かって、裕さんが、


「即興なんですから、何の準備するんです?」


なんて冷たく言ってくるから、睨んでやった。



「あ、始まりましたよ〜〜〜!」


タブレットを眺めてた宏太さんが皆に声をかける。

津乃田さんの渋くて低い、素敵な声。

今回のキャラの、”周りと少し距離をおいたダンディーな探偵”

という設定に凄くあっている。(まあ、これも逢坂さんの案)


「なんか、自分で声やってるのをこうやって

 皆で聞くと、凄く変な気分〜あっはっは」


「いや、津乃田さん本当にいい声ですね!!」


「花乃井くん、そんな褒めても何も出ないよ?」


「えぇ〜、そんないい声で言われたらちょっと僕〜〜」


横で、コントが始まるのを確認しつつ(?)

ちゃんと聞いたことがなかった1話を聞く。


文字だけでしか、1話の内容を見てないけど

こうやって全て音声で聞くと、また全然違う。

正直、実際に津乃田さんが、舞台でやってる所を

見てみたい、って気持ちが1番だけど。

目を瞑ったら、そんな津乃田さんが想像できる。


「真剣に聞いてるね?」


「?、うわぁっ」


目を開くと、コントを始めてたはずの津乃田さんが

びっくりするくらい近くて驚いた。


「ははっ、そんな驚く??」


「お、驚きますよ!」


「どう?僕ちゃんと探偵できてた?」


「出来てました、最高です!探偵役似合いすぎてます」


「本当に?庵ちゃんに言われると嬉しいな〜」


「生放送当日の脚本朗読も、楽しみにしてますね」


「頑張るよ、僕も庵ちゃんの脚本楽しみにしてる

 お題はどんなのか、わからないけどね?」



津乃田さんにここまで言われたら、俄然やる気が出てきた…

それにしても、生放送の日、舞台の手伝いが入ってなくて

本当に良かった〜〜、かぶってたらえらいことなってた。


明日は舞台の手伝いがあるし、今日はこの楽しみを

程々にして、ゆっくり休もうっと。


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