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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第十章
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当事者なのに報告は事後


そういったのは、花乃井さんだった。


「えっ、本当に!?ですか!?

 冗談じゃなくて!?」


「本当ですよ、なんでそんなに驚くんです

 というか、この状況で僕だけ居るのがおかしいと

 思わなかったんですか!?はははっ」


いや、確かにおかしいとは思ったけど…

この間のイベントだと、津乃田さんとも裕さんとも

仲が良さそうだし、現にここに来てからずっと

皆と話してて普通に、仲が良いものだと…。


というか、花乃井さんがパーソナリティ!?

今年の検索大賞にランクインするような、アニメの

声優勤めてる人がパーソナリティ!?


急に不安になってきた…大丈夫か私…

あ、まあ、晋太さんもいるし、大丈夫か。



「庵ちゃん?ちょっと、意識飛んでない??」


「津乃田さん、庵さんいつもこうなんですよ」


「そうなの?梅代くんよく知ってるね〜!」


「いや、こんなんじゃないですから!

 裕さん変なこと言わないでください、津乃田さんも!

 信じないでくださいよ〜!」


「まあ、庵ちゃん、これだけいい食材が

 あるんだから、どう料理しても美味しくなるよ」


「僕、どう料理されるんですか、晋太さん??」


驚きは隠せないけど、晋太さんの言う通り

絶対面白いラジオにしてやるぞ、とやる気が出てきた。

来年からの打ち合わせが今から楽しみになってきた。


そんなこんなでいつの間にか数時間がすぎ

気づけばもう、9時前だった。

時計なんて全然見てなくて、津乃田さんと晋太さんの

ラジオ討論が熱くなっているところだった。


「あ、そろそろ、9時になりますね」


そう、裕さんが言った。


「うわ、本当だ!ちょっと宏太くん!

 僕のタブレットとってー!!」


「はい、どーぞ、晋太さん」


「あれ、そう言えば、1話の脚本誰だったっけ?」


「逢坂さんですよ、晋太さん誰かわかるでしょ〜〜」


「あぁ、拓ちゃんにすごかった子か…!」


「いやいや、言い方!」


まあ、確かに、津乃田さんにすごかったけど

逢坂さんの脚本は展開が面白い。

1話だけでも、後の話しに続く付箋がいくつもあって

私たちはそれをきれいに回収するのに苦労した…。


収録の時のことを思い出していると、津乃田さんが

いつの間にか横にいて、話しかけてきた。


「先行配信で話題になれば、生配信も

 たくさんの人に聞いてもらえるね」


「そうですね〜、私も生配信ちゃんと見ますよ!」


「え?見るって?庵ちゃんも当日居るんでしょ?」


「え?当日って、生配信当日ですか?」



「うん、あれ?当日の別企画で、即興脚本って…

 あれ?、もしかしてまた聞いてなかったりする?」



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