進む道を開拓4
「羽多ちゃーん!少し良い?
この子が晋太くんのとこの子だよ」
そう、紹介されたのは、羽多幸さん。
なんとなく想像だけで、男性だと思ってたから
女性でびっくりした。
「あ、その子が晋太くんとこの?
可愛い子だねぇ〜よろしくねぇ〜」
明るくて元気な感じの人だ…!
「じゃあ、僕は大山くんのとこ行くから
どーぞ2人で話してね」
「西河庵です!宜しくお願いします!
ものすごく面白かったです、ものすごく!!」
「あっはっはっ、勢いがすごいねぇ〜
ありがとう、そんなに喜んでくれて嬉しいわ。
私ね、貴方達に会うの、楽しみにしてたの」
「えっ!私達にですか!?」
「正直、晋太くんの所で働いてる子達が手伝いに来る
事はたくさんあるんだけどね、今回は初めて晋太くんが
よろしく、って念押ししてきたから、よっぽど大事に
してる子達なんだろうな、ってね?」
晋太さんがそんな風に思ってくれてるなんて…
「あの人、本当放任主義よね〜?大変でしょ?」
「いえいえ、そんな事ないです!
見学にも行かせてもらえるし、晋太さんの後ろ姿で
沢山学ばせて貰ってます、ありがたいです…」
それから2人で晋太さんの話しをして、盛り上がった。
私の知らない、昔の晋太さんを沢山教えてもらって
今と変わらず、ちょっとおっちょこちょいだけど
格好良い晋太さんだったんだろうな、と思った。
しばらく話した所で、羽多さんが…
「そういえば、思ったんだけど、どう舞台と関わりたいの?」
そう聞かれて、まだはっきり答えられない自分が
いることが少し恥ずかしかった。
「実は…それもまだわからなくて…」
「そっか〜じゃあなんでこの世界に入ろうと思ったの?」
なんて聞かれたから、名前は出さずに正直に話した。
声優さんが好きなこと、そのイベントで初めてみた
舞台に、ものすごく感動して、関わりたいと思ったこと。
小説をかいて、あれよあれよとここまで来たこと。
1度原点に戻って、自分が本当にやりたいことは
何なんだろう?とちゃんと考えようと思ったという事。
名前は出さないにしても、ここまで誰にも話した事が
なくって、ちゃんと自分で口に出すと、なんだか少し
自分の心がすっきりした。
話してる最中、ずっとびっくりした顔をしてたけど
話し終わると、今度は羽多さんが一気に喋りだした。
「凄いね!凄いよ庵ちゃん!感動して、九州からわざわざ
こっちまで来て、それでちゃんと結果を残せてる事は
自分を褒めて良いことだよ!、そっか〜この舞台を
手伝いながら見つけていこうね!!!」
そう言ってくれる羽多さんに、なんだかちょっと
ほっこりして、2人して笑ってた。
「じゃあ、2人とも、次は火曜にきてね」
宏太さんも、いいお話が出来たようだ。
(凄く濃い一日だったな…あ、なんか今この感じで
今書いてるファンタジーの展開が浮かびそうだな…)




