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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第九章
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進む道を開拓2


昼と夜で、2公演するらしい。

昼の公演は普通に見せてもらって、夜の公演は

舞台裏からスタッフの動きを同時に見せてもらう。



吸血鬼をモチーフにした、オリジナルの脚本。

吸血鬼に憧れた人間が、吸血鬼になろうとする話し。


コミカルな感じで始まったと思えば、急にシリアスになる。

コロコロと変わる雰囲気に、観客は飲み込まれて

次の展開はどうなるのか、と予想する。


大きくない劇団、と甘く見てはいけない。

駆け出しの私がこんなことを言うと、烏滸おこがましい

とは思うが、きっとこの劇団はもっともっと大きくなる。



昼公演が終わって、休憩になった。


「どんな公演か、全然調べずに来たけど、面白かったね!」


「脚本全然よめなかったですね…いい意味で

 期待を裏切られまくってました…」


「暗転するたびに、少ない時間であそこまでガラッと雰囲気とか

 背景をちゃんと変えれるの凄いよね〜、照明もサスの感じが

 なんか独特で…あそこのシーンすごく好き」


(サスとはサスペンションライトのこと)


「私もです!あのサスの感じが、より

 役者を引き立ててましたよね!」



舞台、凄い。自分の語彙力が乏しくなるくらい。


「ちゃんと休憩できてる〜?どうだった舞台?」


「あ、お疲れさまです、凄かったです、面白かったです!

 なんか本当、こんなことしか言えない自分が凄い

 恥ずかしいんですけど…」


「いやいや、その、面白かった、って感想が

 凄く嬉しいんだよ、作る僕たちからすれば」



粟島さんのこの言葉は、私も凄い分かる。

自分が、自分たちが、作ったものが誰かに

喜んでもらえる。反応が返ってくる嬉しさは

私も少しだけど知ってる。


「そうだ、2人ともこの後は裏からスタッフの動きとかを

 見てもらうけど、どこか気になる所とかあったりするかい?」


「はい!俺、照明スタッフさんの所が凄く興味

 あります!さっきの演出も光のあて方が凄くきれいで!」


「はははっ、大山くん?だったかな?

 熱意が凄いね、後で案内するよ!」


「ありがとうございますっ!」


宏太さん、子どもみたいに目を輝かせてる…

私も、自分で動かなきゃ…!


「あの、私、舞台とかその周りの仕事のことが本当に

 初心者で…それで、全体の流れをまずは知りたくて…」


「じゃあ、舞台袖で全体が見れる様にしようか。

 あ、そうだ、西河さんは作家さんやってるんだよね?

 この劇団の脚本と演出は同じ人がやってるんだけど

 後で少し話してみる?」


「ほ、本当ですか!是非!お願いしますっ!」



今まで見ることがなかった舞台裏、スタッフさんの動き

舞台がどうやって作られて、どんな演出がされてるのか

いっぱい見て、学んで、これからの作品に活かすチャンスだ…!


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