新たなお仕事のお話
「あの、そういえばまだ、お礼言えてないなって思ってて…!」
「お礼?なんの…?」
「この間の自販機の前での…津乃田さんが言ってくれてたこと
凄く嬉しくて、そのおかげで、もっとしっかり頑張ろうって
前向きに思えたんです…!」
「いやいや、元はといえば僕が余計な事を言ったから…ごめんね」
「いいんですよ!いずれ言わなきゃいけなかったですし」
「そっか、でも庵ちゃんが前向きになってくれたなら
本当によかったよ、僕、庵ちゃんが書く文字が好きなんだ」
「なっ、そんなことっ!ありがたいです…」
「あ、そうだ庵ちゃん、よかったら番号を……」
「津乃田さん少しいいですかー?あれっ、すみません話し中でしたか?」
「あっ、いえいえ大丈夫です、津乃田さんまたお仕事で
ご一緒できるように頑張りますっ、今日は本当に
ありがとうございました!!」
「あ、うん、またねっ」
(庵ちゃん、番号聞こうと思ったのに…タイミング…)
津乃田さんにちゃんとお礼言えてよかった〜〜。
とりあえず自分の中で一区切り、ついたかな。
よーしっ!まだ美東さんたちが、色々決めてからだから
どんな内容になるかわからないけど、今日、今、感じたことを
文字に起こしておこうかな!
んっ?メールだ。裕さんだ。
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今から時間ありますか?ご飯行きません?
お仕事の話があるんですけど。
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お仕事の話?なんだろう。
急にこんなメールが来るとびっくりするな〜。
ま、裕さんの連絡はいつも急か。
「晋太さん、宏太さん、この後ってなにか予定
ありましたっけ?」
「この後〜?あ、もう8時前だね、今日はもう
なんにもないよ〜宏太くんも庵ちゃんも帰って大丈夫」
「そうですか、わかりましたっ」
『大丈夫です、今このスタジオにいるんですけど
どこに行けばいいですか』
現在地もつけて、送信っと。
5分と待たず、返信が返ってきて。
近くの美味しそうな和食屋さんを予約した、と連絡が来た。
なんて早いんだ…!どこまでもイケメンなやつ…!
向かってみると、お店の前で裕さんが待っていた。
「あ、裕さん、お待たせしました〜!」
「いやいや、僕もさっき来たとこです」
本当のイケメンが言うと、こうも絵になるのか。
(宏太さんに失礼)
「寒いですね〜、入りましょう」
そう言って、お店に入り、ざっとメニューを見て
お互いに食べたいものを頼んだ。
ご飯が来るのを待たずに、話し始める裕さん。
「メールでもいいましたけど、庵さんに頼みたい仕事があって」




