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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第八章
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オトパ収録の見学3


「いよいよ収録だね、俺が楽しみなのはここからだ」


「宏太さんって、いつからそっちの仕事に興味あったんですか?」


「ん〜、いつだろう?前のオトパの、手伝いに

 行ったときくらいからかな?最初は、書き手に

 なりたかったんだけどね」


「ですよね、最初に事務所に入った時、お話書いてましたよね」


「なんかさ、やっぱ誰しも才能ってあると思うんだよね。

 庵ちゃんは才能あると思うよ」


「なんですか急に!無いですよ私、毎回必死です」


「いやいや、本当に、凄いなって思うよ、俺」


「宏太さん…?」



いつも明るく楽しそうで、元気出させてくれる

宏太さんのこんな顔、初めて見る…



「ん?褒めてるんだから〜ちょっと〜喜んでよ〜」


(何だ気のせいか…?)



「皆さんこんにちは、乙女のためのナイトパーティー

 パーソナリティーの津乃田拓です〜!」




さっきの打ち合わせで話していた内容や、企画を

入れ込みながら収録を進めていく。

宏太さんは、ラジオミキサーさんにつきっきりで

仕事を見学している。

詳しくないから全然分からないけど、ミキサーさんと

パーソナリティーの息が合ってないとダメなんだなって

見ててすごく感じる…。



「では、乙女の皆さん、次回のナイトパーティーで

 お会いしましょう〜〜バイバイ〜〜」



「津乃田さん、お疲れさまでした〜〜〜」


「お疲れさまでした、今日も面白いですね、乙女たちの

 メールが面白いのなんのってね、はははっ」



確かに、リスナーさんからのメールの完成度が凄く高い。

はがき職人、なんて呼ばれてたりもするけど、最近は

メール職人とも呼ばれたりしているみたいだ。


面白いメールを書いてくれるから、何度も取り上げられて

常連のリスナーさんになってる人もいる。

何度も名前を聞いたことがあると、津乃田さんも覚えていくらしい。


そんなこともあるから、ラジオにはいっぱいメールが

届くそうだ。どれも面白くて正直選べない、って

さっき晋太さんが言ってたな…。



「どうだった?庵ちゃん」


「あ、津乃田さん…凄く面白かったです!

 なんか、ゲストさんとやってる時も面白かったですけど

 津乃田さん1人でも、トーク力が高くて惹き込まれます!」


(あぁ、これは、今まで聞いてた津乃田さんのファンとして

 リスナーとしての本心だな、私)


「本当!?それは嬉しいよ〜、ありがとう、少しでも

 参考になったらいいんだけどね、ラジオ作るんでしょ?」


「はいっ、晋太さんから聞いたんですか?

 打ち合わせから収録まで、見学させていただいて

 本当にありがとうございました…!」


「少しでも、ラジオの裏側ってこんな感じか、って

 雰囲気だけでもわかって貰えたならよかったよ」


「いやいや、凄い為になりました‥本当に…!」



(あっ、この流れで、あの時のお礼、言わなきゃ……!)



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