いよいよ第4話2
休憩も終わって収録が始まる。
「犯人は、君だね…」
(やっぱ本当に津乃田さん格好良すぎる…
言わせたいセリフがありすぎたけど、役と合わせて
しっかり考えてよかった、ちゃんと活きてる!)
「ありがとうございました、津乃田さん
これにて、すべての収録が終わりです〜!!」
スタッフさんの声に、皆が拍手する。
なんとも…言い表せない感情が渦巻く。
やる気に満ちたと思えば、ひょんな事で
どうしようもないくらい落ち込んで。
かと思ったら元気づけられて、あっさり収録は進んで。
あれ、この1ヶ月、すぎるのがとても早かったな。
って終わってみて思う。
始まりはどうであれ、この企画で色々な経験ができた。
今から脚本家・作家として歩んでいくにあたって
これも必要事項だったんだろう。
こんなことでへこたれるな、と何度も言われてる気がした。
「西河さん、ありがとうございました!」
「島崎さん、こちらこそ!またご一緒したいです!」
「はい!今度ご飯でも行きましょう!」
「あの、僕も!ぜひお願いします、本当に楽しかったです!」
「そうですね、ぜひ行きましょうねっ」
なんだかんだあったけど、こうやって、他の作家さん達とも
仲良く慣れたことだし、心強い。
(津乃田さん、お礼言いたかったけど、もう帰っちゃったかな?)
「津乃田さん!この後もうお仕事ないんですよね?
マネさんに聞きましたよ、ご飯行きましょう、是非」
(うわ、めっちゃ逢坂さんに絡まれてる…)
「えっ、あ、あぁ〜〜、はい、是非〜〜!」
(そして津乃田さんは、あからさまに嫌そうだ…珍しい…)
「私、料亭を予約したんです、凄く美味しいところなんですよ」
(まあ、なんとも、イヤだなあ…)
そう思っていたら、津乃田さんは逢坂さんと行ってしまった。
お礼はまた今度、だな。
「今日はもう西河さん帰るんですか?」
「あぁ〜〜そうですね、今日は帰ってゆっくり…」
休もうかと。そう答えようとした時、私の電話が鳴った。
「あ、ちょっとすみません、はいもしも…」
『あ、庵さん?今日で収録終わりなんですよね?
もう終わりました?僕も撮影が終わったんで
ご飯行きましょ、どうせすぐ帰ろうとしてたんでしょう?」
なんとまあ、毎度のごとくタイミングの良い裕さん。
(怖すぎないか!?どこかで見られてるのか!?
美東さんか…?情報の出どころは…)
はっ、また脳内トリップしてた。危ない危ない。




