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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第七章
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津乃田拓のある1日2


自動販売機の奥の廊下に、庵ちゃんがいるのはわかってる。

だから尚更、この会話を聞いてるんだと思うと

申し訳ないのと、腹立たしいので反論せずにはいられなかった。


「僕ね、庵ちゃん凄いなって思うんです」


その後は色々言ったけど、後々考えてみれば

庵ちゃんに聞かれてるのに、恥ずかしかったな、と

反省した。けれど、話し終わった後の庵ちゃんの顔が

嬉しそうだったから、結果オーライだな、と思った。



スタジオに戻ってからの庵ちゃんが前のように

元気に喋ってたし、アイデアも沢山出てるみたいで安心した。

庵ちゃんを見てると、僕まで元気を貰えるようだ。


アイデアが、想いが溢れて止まらない、そんな風に

作品を作ってる庵ちゃんがすごく素敵だと思う。

だから、変な噂でやる気を失ってほしくなかった。




「津乃田さん!今日も素晴らしかったです!

 この後お食事でもどうですか♪?」


「実はこの後、ラジオ収録があって…」


なんて嘘を、ついてしまったのは申し訳ないけれど

なんとか上手くかわしていくしか無いか…。


なんて思ってたら。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


拓ちゃん、ご飯でもどう〜〜?

庵ちゃんと、宏太くんも来るけどー!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


と、晋太さんからメールがあった。


(庵ちゃんが来るのか…もっとちゃんと話す場が持てるか)


そう思いつつ、行きます、と返信した。




(よし、ご飯もあるし、片付けて帰ろう)


と、思いながら片付けてたら、話している

スタッフの声が聞こえてきた。


「西河さんって梅代さんとも仲いいんですか?」


「らしいよ、この間あのよく打ち上げとかで使う居酒屋

 あるじゃん?あそこの前のお洒落しょうなお店から

 二人で出てくるとこ見たって」


「へぇーーー、そういう感じなんだ?」


「それはわからんけどさあ、凄い仲良いのは確かだよね」


「浅川さんとこで働いて梅代さんとも

 仲良いとか凄いなあ、新人なのに」




(庵ちゃんと?梅代くん?どこで?

 女子パの時話してたっけ?)


そうか…仲良いのか…いや、どんな感情だこれは!

違う違う、庵ちゃんが元気出るなら、それでいいんだ。



梅代くんも呼ぶか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


梅代くん庵ちゃんと仲良いんだって?

今から皆でご飯なんだけど、梅代くんも来ない?

庵ちゃん元気ないみたいなんだけど、僕じゃ

元気だしてあげれなくってさ、居るの知らない

ふりでもしてきてくれない?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なんかこんな情けないメールで大丈夫か?とは

思ったけど、仕方ないか。


庵ちゃんが元気出るなら。





晋太さんに会って、梅代くんが来ることも伝えて…

庵ちゃんが元気のないことも伝えると。

晋太さんも心配してたみたいで。


やっぱり彼女は皆から好かれるな〜。


僕が元気だしてあげたかったけど…。





こうして、こちらはこちらで良くわからない感情を

抱えたまま、津乃田拓の1日は終わっていった。

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