表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第六章
38/185

急にオタク心がピンチ2


「はい、改めて、かんぱーい!」


「「かんぱーい」」


「拓ちゃんと庵ちゃんと僕、っていう不思議な

 組み合わせだけどこれはこれで良いねぇ〜」


「僕は庵ちゃんと話せる機会が出来て嬉しですよ〜」


そう笑いながら言う津乃田さんの笑顔に、正直

ニヤけそうな自分の顔面を、必死でこらえる。


「そ、そうなんですか?すごく有難いです!」


「あのね、僕ね、新人さんに毎回聞いてるんだけど

 なんで、脚本家だったり作家だったり、物書きを

 目指そうと思ったの?」


「それ、拓ちゃん本当に色んな人に聞いてるよね」



想像してたより、真面目な質問が来てびっくりしてる。

と、いうか。私が物書きになろう、と想ったきっかけが

推しである津乃田さんだけに、なんと説明すれば良いのやら…


でも、こうやって聞いてくれる津乃田さんに

嘘もつきたくないし…名前出さなかったら大丈夫か…



「私は…自分が昔から凄く素敵だな、って想ってた方の

 舞台を見に行ったことがあって、その時初めて舞台を

 見たんですけど、何ていうか、感動したっていうより

 一気にその舞台の中に引き込まれて…

 その時、唐突に想ったんです、私もこんな作品を作ってみたい

 誰かを私みたいに、物語の中に引き込みたいって」



私の話を真剣に聞く津乃田さん。

恥ずかしいけれど、その理由の中心となっている人に

こうやって話を聞いてもらうと、なんだか不思議と

おかしく思えてくる。


いつかの自分は、今のこの状況をどう思うだろう?

それこそ、どこかの恋愛マンガみたい、だとか思うかな?


今の自分の夢は、あの時の自分よりも

もっと、欲張りになっている。


こうやって、自分が大好きな人とご飯に行けて

仕事までしている。それなのに、まだ、満足してない。

自分の目標はこんなことじゃない。

私の作った、私だけの作品で、津乃田さんに、ちゃんと

オファーをして、出演してもらいたい。


それで、人気が出て、津乃田さんにもっと沢山の

お仕事が来て、津乃田さんにいっぱい稼いでもらったら

私の頑張りも無駄じゃない〜〜〜。


ん、なんか方向性がおかしいぞ…



黙って私の話を聞いていた津乃田さんが、口を開いた。



「なんか僕感動しちゃった…はははっ」


照れ隠しなのか、浅川さんの方を見ながら笑う津乃田さん。


「なんかさあ、僕も長いこと声優やってるし

 舞台にも立ったりするけど、庵ちゃんみたいに想って

 くれる人がいると思うと、本当やりがいを感じるよ」



そう言ってくれる津乃田さんが、真剣な顔で見てくる。

正直やめて欲しい、そんなイケメンすぎる顔で見てくるのは。


私の心臓は、すでに爆発寸前だから。このイケメンのせいで。



「僕もそんな風に想ってもらえるような、人になりたいよ」



いや、貴方なのよ、津乃田さん……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ