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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第六章
36/185

改めて再スタート


「あの、島崎さん!ここってこういう意味に捉えて

 いいんですよね?」


「えっ、あ、はい、少し疑ってる意味を含んでます!」


「そっか…じゃあ、最後にはこの付箋を回収して…」


「あっ!あの、西河さん!僕ここには

 犯人のこいつに対する憎悪の感情をいれたくて!

 だとしたらですね、この部分を…こう繋げて…!

 それで、4話に持っていこうと考えてるんです!!」


「あぁ!それは、凄い面白いですね!!

 じゃあ、このセリフ入れるのどう思います?

 ちゃんと、その感情表現できますかね?」


「すごく…良いと思います!やっぱり…僕と島崎さんだけじゃ

 上手いこと締めにもっていけない感じがしてたんで…

 ちゃんと西河さんと話せて、よかったです」




ちゃんと話せて、か。

簡単なことなのに、全然できなかった。

でも、こうやって話せば、もっと良いものが出来る。


何度も言うが、リレー企画、のハズだったけど

最初の段階で色々崩れているから、もはや合同作品だ。


それでも、最初に考えていたより、遥かにいい作品が出来ている。

それは、すごく自信がある。



まあ、逢坂さんはもう、作品なんてそっちのけだけど…



「津乃田さん!今日も素晴らしかったです!

 この後お食事でもどうですか♪?」


「えっ、あぁ、すみません、実はラジオの収録が

 まだ入ってるんです、今から移動しなきゃいけなくて…」


「そうなんですか…じゃあ、また今度行きましょう?

 約束ですよ?ふふっ」


「ははっ、そうですね、また今度!」



何度も誘ってはいるようだけど、毎回断られている様に思う。

忙しい津乃田さんだから仕方ないのか、それとも、単に

津乃田さんが嫌なのか…あの感じからはわからないな。




「今日の打ち合わせは、これで終了です!

 次は3話の収録になります、次回も宜しくおねがいします!」



相変わらずの、冷たい目だったスタッフたちだけど

津乃田さんのあの言葉が良くも悪くも、伝わってるらしく

私の耳に届くような声は聞こえなかった。



「島崎さん、遠野さん、改めて宜しくおねがいします。

 いい作品作りましょう」


「はいっ、宜しくおねがいします!

 あの、私本当に失礼を…色々誤解しててすみません…」


「僕も、言葉を鵜呑みにしちゃって…!

 もっとちゃんと話して、理解を深めないと行けなかったのに」


「いいんです!今はもう誤解は溶けたようですし

 なにより、いい作品作れそうじゃないですか…!!

 次回の収録、遠野さんの台本楽しみにしてますね」



私も、次回までに最終話の構想をしっかり練らないと。

もう負けないぞ。津乃田さんがあぁ言ってくれてんだもの!


おっ、メールだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ここでご飯食べようと思ってるんだけど

庵ちゃんもどう〜?スタジオ近いよね〜?

宏太くん忙しいらしくて来れないって〜〜


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ご飯のお誘いと、美味しそうな和食屋さんの

住所と名前とメニューが載った画像が送られていた。



ふふっ、浅川さん、本当タイミング凄いな〜

よしっ、美味しいご飯ごちそうになろーっと!


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