改めて再スタート
「あの、島崎さん!ここってこういう意味に捉えて
いいんですよね?」
「えっ、あ、はい、少し疑ってる意味を含んでます!」
「そっか…じゃあ、最後にはこの付箋を回収して…」
「あっ!あの、西河さん!僕ここには
犯人のこいつに対する憎悪の感情をいれたくて!
だとしたらですね、この部分を…こう繋げて…!
それで、4話に持っていこうと考えてるんです!!」
「あぁ!それは、凄い面白いですね!!
じゃあ、このセリフ入れるのどう思います?
ちゃんと、その感情表現できますかね?」
「すごく…良いと思います!やっぱり…僕と島崎さんだけじゃ
上手いこと締めにもっていけない感じがしてたんで…
ちゃんと西河さんと話せて、よかったです」
ちゃんと話せて、か。
簡単なことなのに、全然できなかった。
でも、こうやって話せば、もっと良いものが出来る。
何度も言うが、リレー企画、のハズだったけど
最初の段階で色々崩れているから、もはや合同作品だ。
それでも、最初に考えていたより、遥かにいい作品が出来ている。
それは、すごく自信がある。
まあ、逢坂さんはもう、作品なんてそっちのけだけど…
「津乃田さん!今日も素晴らしかったです!
この後お食事でもどうですか♪?」
「えっ、あぁ、すみません、実はラジオの収録が
まだ入ってるんです、今から移動しなきゃいけなくて…」
「そうなんですか…じゃあ、また今度行きましょう?
約束ですよ?ふふっ」
「ははっ、そうですね、また今度!」
何度も誘ってはいるようだけど、毎回断られている様に思う。
忙しい津乃田さんだから仕方ないのか、それとも、単に
津乃田さんが嫌なのか…あの感じからはわからないな。
「今日の打ち合わせは、これで終了です!
次は3話の収録になります、次回も宜しくおねがいします!」
相変わらずの、冷たい目だったスタッフたちだけど
津乃田さんのあの言葉が良くも悪くも、伝わってるらしく
私の耳に届くような声は聞こえなかった。
「島崎さん、遠野さん、改めて宜しくおねがいします。
いい作品作りましょう」
「はいっ、宜しくおねがいします!
あの、私本当に失礼を…色々誤解しててすみません…」
「僕も、言葉を鵜呑みにしちゃって…!
もっとちゃんと話して、理解を深めないと行けなかったのに」
「いいんです!今はもう誤解は溶けたようですし
なにより、いい作品作れそうじゃないですか…!!
次回の収録、遠野さんの台本楽しみにしてますね」
私も、次回までに最終話の構想をしっかり練らないと。
もう負けないぞ。津乃田さんがあぁ言ってくれてんだもの!
おっ、メールだ。
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ここでご飯食べようと思ってるんだけど
庵ちゃんもどう〜?スタジオ近いよね〜?
宏太くん忙しいらしくて来れないって〜〜
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ご飯のお誘いと、美味しそうな和食屋さんの
住所と名前とメニューが載った画像が送られていた。
ふふっ、浅川さん、本当タイミング凄いな〜
よしっ、美味しいご飯ごちそうになろーっと!




