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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第四章
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第1回収録


食事に行ってから3日、事務所ではほぼずっと脚本を書いている。

もともと暇なくらいだったし、晋太さんも宏太さんも

今はこっちに集中しな、と言ってくれたから、有り難く甘えている。


「庵ちゃん、ずっと真剣に書いてるね」


「ですね、けどどっか楽しそうですよね」


「今日は昼からって言ったっけ?」


「1回めの収録らしいですよ、送るって言ったけど

 断られました、来ないでください、って嫌われてます?僕」


「ははっ、嫌われてるね」


「えっ、ちょ、晋太さん?本当です?ねぇ、ちょっと、晋太さん?」



「私、そろそろ行ってきますね?ん、どうしました?」


「「いってらっしゃーい」」




スタジオに着くと、美東さんが来ていた。


「西河さん、おはようございます」


「おはようございます、あの、ざっと、書いたので

 読んでいただいてもいいですか?」


「もうですか!早いですね〜!」


「いえ、ほんとにざっと、なんです、もう少し

 詰めたいので意見を伺いたくて…」


「はい、読ませていただきます!

 あ、梅代さんもうすぐいらっしゃいますよ」



裕さんが来るまで、スタッフさんから今日の流れを

伝えられ、なんか凄く仕事らしいな、って内心

ワクワクしていた。

オタク時代に、自分がこんな事をしてるなんて

想像はできなかったし、今もまだ、夢の中のようだ。


いつかドラマCDなんか出来たら良いなぁ…

ダミーヘッドマイクで良い声の声優さんに演じてもらって…


ダミーヘッドマイク、通称ダミヘ、はオタクにとって

耳を殺しにくるような代物だ。是非1度ダミヘを使った

音声を聞いてみて欲しい。


あ、いけない、またどこかと会話してた。



「おはようございます〜、よろしくおねがいします〜」


「裕さん、おはようございます!」


「今日なんか、すごく元気ですね庵さん」


「そうですか?正直なところ、生で収録見られるの

 とってもワクワクしてるんですよ!!」


「小声でいっても伝わって来ますね、その熱気。ははっ」



今日は、前回都合が合わず一緒に打ち合わせ

出来なかった、相手役の女性声優さんも一緒だ。


今回、他に受賞した3作品全ての女性の声は

今をときめく人気声優の内野茉優うちのまゆさんだ。

テレビでこの人の声を聞かないときはない、というくらい

アニメにCM、ナレーションなど大人気。


そんな人が演じてくれるなんて、本当に入賞出来てよかった…




「おはようございます〜!、今日はよろしくおねがいしますっ」


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