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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第一章
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人生を変える出会いと推しへの貢ぎ方の問題


新幹線で大阪へ。この舞台に行くのも、急に決めた。

推しには、惜しみなくつぎ込みたいタイプのオタクなもので

舞台があることを知った時に、すぐ行こう!と思ってしまった。


今までアイドルばっか追っかけていたが、舞台なるものを

見に行くのも初めて。しかも1人。怖い。

そして声優さんがやる舞台って、どんなもの?

と、思いながら会場へ向かう。



緊張とワクワクと、若干の居心地の悪さを感じながら

開場時間と同時に会場に入る。キャパはそんなに大きくない。

今まで行ってきたアイドルは(初心者はなにかと前と比べる)

ドーム公演なんてしてたから、こんな1000人にも満たない

キャパの会場に正直感動を覚えた。


「こんなの、どこから見ても近いじゃん‥‥」


思わず漏れた心の声に、そっと蓋をして席につく。



会場のど真ん中、ステージがまっすぐ目の前に見える。

段差ができている席の構造のおかげで、ステージを見る私の

視界を遮るものは、なにもないのだ。



始まった舞台。


コントのようなものを織り交ぜつつ、朗読劇になっていく。

笑って、衝撃を受けて、感動した。


この感情をどう表せばいいのか、正直わからなかった。


声優さんって凄い。声だけで頭の中に映像が浮かんでくる。

マイクありなしに関係なく、迫力がすごい。

目の前で起きている出来事に、ワクワクが止まらなかった。


そして、唐突に思ってしまったのだ。




私もこんな舞台を作りたい、こんな脚本を書いてみたい、携わりたい。




なんでそんな事思ったのか、わからない。

でも思ってしまったのだ、もうすでにインスピレーションを受けた

私の脳みそが、文字を書きたいと信号をだしていた。


同時にふと、思い出す。

ついこの間聞いてた津乃田さんのラジオで、彼はこんなことを言っていた。



「こんなセリフ言ってー!とか言ってこられる方いますけどね〜

 もう脚本作ってくれたらいくらでも言いますよ!

 むしろ言わせてください!(笑)ぜひ脚本書いて売れてください!

 皆さん一緒に仕事しましょう(笑) 」


こんなときにこんな事思い出すなんて。


でも、そうか!そうすればいいんだ!

脚本は書いてみたい、作品を作りたい。

尚且推しにも貢献したい。私が売れて推しに仕事を持ってくれば!

こんな貢ぎ方もあるなんて!!




私の中の変な点と点が繋がってしまった瞬間だった。



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