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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第三章
19/185

もはや貴方が推しになりそうです3


「しいて言えば、なのですが、これ推し側の視点でも

 脚本作って見るのはいかがでしょうか?

 もともと、全3回で作る予定ですよね?」


「確かに、オタク視点と推し視点、どちらも作ると

 面白いかもしれませんね、どうですか西河さん?」


「いや…それは、凄く凄く光栄です!というか面白そうです!」


梅代さんの、思わぬ提案に驚いたが、確かにどちらの視点でも

書いたほうが面白いのかもしれない。

推し視点は梅代さんに取材させてもらって‥うん、いける!


「…わさん…しかわさん…西河さん?」


「えっ、あ、はい!なんでしょうか」


危ない危ない、意識が飛んでたぞ、今。


「面白そうなんですが、そうなると早急に推しの視点を

 西河さんに書いて頂く必要があるのですが…」


「あ、そうですよね、でも、やらせていただきたいです!

 時間も限られていると思うんですが、チャレンジさせて

 いただけませんか?」


「僕も協力します、それに推しの視点はそんなに長くなくても

 いいと思うんですよ、最後の方の推しの心情を少し書いて

 まとめる、それだけでもオタク視点がより引き立つかと」


「そうですね、3回を推し視点にしましょう。

 1回、2回を収録しつつ、西河さんには脚本を

 書いていただきます。いいですか?」


「はい、よろしくおねがいします!」


「それでは、西河さん、梅代さん、本日の会議はここで

 終わりです、次回は1回の収録をさせていただきます」


「「ありがとうございました」」



ドキドキで現場に来たけど、凄くいいお話が出来たし

新人の私にはもったいないくらい、有難いことに

話まで膨らませてもらって、今は違うドキドキでいっぱいだ。


私本人が言うのも可笑しいことだけど、こんな新人の私に

ここまでちゃんとしてくれる美東さんには、初めて会ったけど

もはや頭が上がらない。



あとは、私が推し視点の脚本を書き上げなければ。

やらせていただきたい、と強気に言ったけど、冷静に考えて

大丈夫なのかと心配になってきた。


どうしよう。急に不安。



「庵さん、大丈夫ですか?」


「えっ、なんですか、大丈夫です…」


「ははっ、今から空いてますか?ご飯行きません?

 僕が提案したし、取材しませんか僕のこと?」



こいつはほんと、なんて提案をしてくるんだ。

取材しませんか僕のこと?だと?

誘い方がお洒落で仕方ない、いや嬉しい、取材しようと

思ってたから嬉しいけど!


梅代さんほんと、あ、裕さんはほんとに

女性人気が高いわけだわ!!


ファンになってしまいそうだわ、ほんとに…


あぁ、また意識飛んでる私?大丈夫?


返事しなければ、この天然人たらし様に…!




「空いてます!取材、させてください!」



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