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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第三章
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もはや貴方が推しになりそうです


「大丈夫?俺がついていこうか?」


「僕が付いて行ってあげるってば、庵ちゃん」


「もう、二人とも、いいですから!行ってきます!」


「「いってらっしゃ〜い」」


二人共、付いてこようとしてたけど、宏太さんならまだしも

晋太さんなんか連れて行ってしまったら、さすがに

バックが強すぎるし、コネだと思われても仕方ないので

それだけは!と思い、断固拒否したけど。


過保護すぎるなぁ、二人共。


とはいえ、今日は私1人で頑張らなきゃいけない。

正直不安すぎるけど、まずは第一歩だ。


今回、私の作品は、推しとの恋愛を短編で描いたもので

ラジオドラマ化するにあたって、その推しの声を

担当してくれる声優さんとの顔合わせだ。


物凄く緊張する。というか、声優ファンの私にとって

今から来る声優さんが、この間デビューしました、なんて

人じゃない限り、誰が来ても嬉しすぎるのだ。



緊張してたらスタジオに付いてしまった。


「よ、よろしくお願いしますっ」


「よろしくおねがいします〜、担当させていただきます

 美東天里みとうあまりです、リラックスしていきましょうね!」


「あ、はいっ!えっ、あ、男性の方なんですね!」


「あぁ、名前から女性と間違われます、すいません、はははっ」


「いえいえ、急にすいません!」


てっきり女性と思ってたけど、男性の方が担当となると

また違った視点で見てもらえそうだな……。


「今回のラジオドラマ化なんですが、庵さんの脚本自体

 そんなに修正が必要な部分がないので、このまま進めます。

 ですが、今回は担当声優の方にも意見を伺いながらいこうかと」


「それは……私もちょっと思ってたんです!

 ストーリー自体、推しとファンの物語なので

 推し側の意見が聞きたかったと言うか……」


「そうなんですよ!その意見も入れ込めたら、さらに

 おもしろくなるんですよ、このストーリー!!」


私以上に盛り上がってくれる美東さんが、凄く頼もしい。

あとは今回担当してくださる声優さんが、優しい方だったら

いいなぁ、というか、早く誰か知りたいなぁ。


「よし、もうすぐ担当声優さんがいらっしゃいますね」


「あの、今回誰が担当してくださるんですか…?」


「今回はですね!なんと!あの……」




「失礼しまーす、今日はよろしくお願いしま……あっ!」


「えぇ!!嘘、ほんとですか!!」



美東さんの声を遮るように、スタジオに入ってきたのはーーー



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