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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第二章
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接近戦は、もはや死を覚悟


「本番始まります、よろしくおねがいしまーす!!」


「「「よろしくお願いしますっ」」」




「皆さんこんにちは、乙女のためのナイトパーティー

 第51回公開収録パーソナリティーの津乃田拓です〜!」



ついに始まった公開収録。

あぁ、つい1ヶ月前まで、私もこの公録に来てたんだ。

たったの1ヶ月でまさか作る方に居させて貰えるなんて‥‥

どんな奇跡なんだろう。


しかも目の前で推しが喋ってる。夢かコレは‥‥

格好良すぎるよ津乃田さん…

ゲストはこれまた人気でイケメンの「梅代裕うめしろゆう」さん

顔が出ないのがもったいないくらいのイケメン声優さん。

まあ、私的には津乃田さんが1番ですが。おっと、余計な話を。


「順調だね。相変わらず拓ちゃんのラジオ面白いよね〜」


「晋太さんの考えたコーナーも凄く面白いですよ」


「庵ちゃんから褒められるの、僕初めてじゃない〜?」



収録も難なく進んでいき、無事終わった。


手伝いと言っても、特に何かしたわけでもなかったし

打ち合わせに参加させてもらっただけだ。

でも、この雰囲気が味わえたのはとても大事な経験になった。


晋太さんの打ち合わせを見てるだけでも、どんな風に

企画を進めていくのか、ファンが喜ぶ企画とはなにか

それを全部ふまえながら、考えて書いてる晋太さんの凄さがわかった。


まあ、本人は言わないけども‥。



「あ、拓ちゃんお疲れさま〜〜」


「晋太さん、お疲れさまでした〜、あ、庵ちゃんもお疲れ様です〜」


ひゃ!推しが話しかけてくる!

いい加減慣れなきゃ、平常心平常心。このままじゃバレかねない。

とは思うけど無理。顔面ニヤけるの抑えて!!表情筋仕事して!!


「お、お疲れさまでした!凄く面白かったです!」


「庵ちゃんが言ってくれたおかげで、順番変更したとこ

 皆凄く盛り上がってくれたよ、ありがとうね」


「いえいえ、津乃田さんのトークあっての盛り上がりですよ!」


推しに褒められるなんてやっぱり私は死ぬのか!今日死ぬのか!!


「あ、そういえば庵ちゃん、宏太くんは〜?見かけないね」


「あぁ、宏太さんなら音響さんの仕事見てくるって、あっちに‥」


「そうなの?僕ちょっと行ってくる〜」


「あっ、晋太さん!ちょっ‥!」


(待って、行かないで、ここに私と推しを二人にしないで!

 まだ3人なら耐えられるから!晋太さ〜〜〜〜〜ん!!)


なんて叫べるはずのない、私の心の声は、ぐっと飲み込む。



「ねぇ庵ちゃん、作家さんになりたいんだって?」


ほらみろ、話しかけられたじゃないか‥いや嬉しいけど‥

ただでさえファンの時から接近戦ないのに‥

あ、ちょっと、そもそも津乃田さん直視できない‥大人の色気が‥

違うそんな事考えてる場合じゃない…何か‥喋らないと‥!!!



「は、はいっそうです!」



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