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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第十三章
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ひとまず一段落



「それでは、ひとまずゲネが上手く行ったので乾杯〜〜!」


無事にゲネが終わって、皆でご飯を食べに来た。

関係者の反応も上々で一安心だ。


「羽多ちゃん、粟島さんまだ挨拶してないのに…」


「えっ?あぁ、ごめんごめん、ほら挨拶してっ」


「本当雑だな〜〜、ははっ

 皆さん、今日のゲネ無事終わってよかったです!

 反応もなかなか良さそうだったので、この調子で

 明日からの初日も頑張りましょう!

 最高だった、絶対明日からも最高になるから!」



粟島さんがそう言うと、説得力があるというか…

凄く凄く、勇気づけられる。


「晋太さん、本当にびっくりしましたよ今日〜」


「ごめんごめん、僕もびっくりした」


「えっ、なにその、他人事…」


「嘘だよ、本番ではしっかりします、大丈夫だよ」


「それにしても、庵ちゃんナイスファインプレーだったね」


「僕も照明の所から見えて、すっごい焦った!

 庵ちゃんが出てきてなかったら、僕が行ってた!

 晋太さんと一緒に転んだだろうけど…!」


「いえいえ、本当に良かったです、明日の本番では

 私もちゃんとチェックしますんで!いざとなったらまた

 引っ張って帰りますんで!」


(私も危うく転びかけたなんて言えない…ははは…)


「はははっ、庵ちゃん頼りになる〜〜!!」



皆で楽しくご飯を食べながら、今日の修正点を話しつつ

明日の初日にむけて、早めに解散した。


「じゃあ、皆明日もよろしくね。

 今日はしっかり寝ること、解散!」


「お疲れさまでした〜〜、粟島さんもしっかり

 寝てくださいね!羽多さんも!」


「はいはい、じゃあ、また明日ね、庵ちゃん!」




まだまだ、ゲネが終わったくらいで安心してちゃ

駄目なのはしっかり分かってる…なんてったって

本番は明日から、お客さんに喜んでもらえると良いな…


帰ったら1人反省会やるか…特にあのエンディング前の

暗転はもう少し、道具早く運べたな…そしたらもっと

早く次の動作に移せるもんな、明日は気をつけるぞ。


あとは、明日はしっかりバミってるかチェックして

それでそれで…


「庵ちゃん!よかった、もう帰ったかと…」


「津乃田さん、お疲れさまです、今から帰るとこです!」


「タクシーで帰るんだけど、方向一緒だよね?

 ついでに乗ってかない?」


「えぇ、良いんですか?」


「うん、ほら、来た来た!」


帰り着く前に、脳内反省会が繰り広げられて

いたら、津乃田さんに呼ばれた。

まあ、タクシーだし途中で降りるなら大丈夫か…

なんて思いながら、足も痛いしお言葉に甘える。


「足大丈夫?」


「大丈夫ですよ、津乃田さんが早めに湿布

 貼ってくれたので、なんとか!」


「そっか、それなら良かった…」


「明日からが本番ですから、気合入れないとですし」


「明日は観に行けないけど、無理はしないようにね〜?」


「分かってます、ありがとうございます!」


「はははっ、よかった」


「あ、ここで大丈夫です!

 津乃田さん、ありがとうございました」


「良いんだよ、また千秋楽には行くから!頑張って!」


「…はいっ!がんばります!」



マンションの近くで降ろしてもらって、少し歩く。

くじいた足が少し痛むけど、津乃田さんの言葉で

なんだかその痛みも和らぐような。


これは仕事、これは仕事。


変に昔のことを思い出したから、推しの津乃田さんに

終始ときめいてばっかだった…。


浮かれてる場合じゃないぞ、舞台の合間に

ラジオの打ち合わせも、まだあるんだから

しっかりしなきゃ…頼むぞ私…



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