ラジオの構成を決めましょう
連日の稽古に、私は演技していないのにも
関わらずこの疲労…役者さんはもっと大変だろうな…
しかもギリギリで進行している稽古は毎日夜遅くまで。
演出部分で、少し悩みがあるようで羽多さんと粟島さんが
深夜から、次の日の明け方まで話している。
私も勉強させてもらおうと、一緒に話を聞くけど…
そんな疲れも癒えぬまま、ここはまた別のスタジオ。
「眠い…本当に眠い…」
そんな私の消えるようなつぶやきに、隣の美東さんが
「すみません、皆さんが空いてる時間がもう
この時間しかなくて…」
「あっ、いえいえ、気にしないでください!
私の気力不足です、見てください晋太さんを…」
「おはようございます〜〜、あ、もうこんばんはか!
こんばんは〜〜!宜しくおねがいします〜、あ!
花乃井くん、その服格好良いね〜!!」
ものすごーーく、元気のいい晋太さんを見ながら
私と美東さんは、2人で顔を合わせて、笑い合った。
「庵ちゃん、さっきも一緒だったけどまた一緒だね、ふふっ」
「いやいや、晋太さん、劇場から一緒に来ましたよね?
なんでそんな元気なんですか…?不思議…」
「もともと脚本家だから、夜には強いんだよ〜」
「晋太さん〜別の意味になっちゃいますよ〜〜」
「花乃井くん……ばかだなぁ〜〜」
「ちょっ、ばかって!ばかってひどい!」
「どっちも元気です、私からしたら…」
私と晋太さんと、花乃井さん。
この三人と言えば、そう、新しいラジオである。
「すみません、皆さん、遅くに集まっていただいて
皆さんの予定が合うのが、この時間しかなくてですね」
美東さんの挨拶で打ち合わせが始まった。
いかにもおまけの私、と言った感じだ。
でも、前にも思ったように、こんなまたとない機会
たとえおまけの私だとしても逃すわけにはいかない。
そもそも、作家に晋太さん、パーソナリティーに
花乃井さんという時点で、ある程度の人気は
もうすでに、確保できている。
「まずはですね、番組のタイトルを
決めようと思うのですが…」
「あ、その段階から決めれるんですね!
すごいなぁ〜〜」
「花乃井くん、なにか決めたいのある?」
「僕ですか?いや、それが、僕他のラジオやってたり
するんですけど、アニメのラジオなんで、こんな風に
花乃井夏瀬としてやるのが初めてでですね〜」
「あぁ、そう言われれば確かに…じゃあ
簡単に考えるんだったら、それこそもうメインに考えて
”花乃井夏瀬の花ラジ”とか、どう」
「晋太さん〜ポンッと出てきますね〜、でもなんか
名前を大々的に持ってきすぎじゃないですか?」
「あのっ、確かに名前は大々的ですけど
”花ラジ”って親しまれやすくて、良くないですか?」
「それ、僕も思いました!
晋太さん、花乃井さん、”花ラジ”を軸に
前後考えてみましょうか」




