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推しよ!どうかこのキャラ演じてください  作者: 津河ここめ
第二章
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推しと接近できるチャンス?3



急に、晋太さんが話しかけてくるものだから

若干ディスってたのが聞こえたのかと思って、二人して焦った。


「いやね、拓ちゃんと若い人の意見も聞こうかと思ってね」


「えっ、僕らの意見ですか!?」


「そう、二人共今どきの若者じゃない」


「僕的には凄く良いと思いますけど‥、こことか女の子達が

 きゃー、って言いそうですよね」


「ははっ、確かに。この囁く企画は、僕も拓ちゃんもそう思って

 入れてみたんだよね〜喜んでもらえそう。庵ちゃんはどう?」


「私は…」


正直めちゃくちゃいい企画ばっかだし、私もこの公録を

ファンとして聴きたいくらいだけど、ここは、津乃田さんのファンとして

もっと津乃田さんの良さを出すと言うなら‥‥


「私は、こことここを入れ替えたほうが、もっと効果的かと。

 最初にこの強気な企画してから、甘い囁き、って方が

 津乃田さんの良さがもっと出るかと。ムチからアメの方が」


「庵ちゃん?だよね、すごいね、確かにそうかも、どうです晋太さん?」


「うん、僕もここは気付かなかったね、拓ちゃんはアメとムチより

 ムチ打ってアメあげそうだもんね」


「僕の印象そんなのなんですか、晋太さん?ははっ

 とにかく庵ちゃんの案でいきましょう、こっちがいい」



まさかの、意見が通るなんて‥

推しが私の流れを採用してくれるなんて‥これはさすがに、泣きそう。

ただでさえ嬉しすぎて舞い上がってるのに、死ぬのか?私は死ぬのか?




「よし、じゃあ、もう一回僕たちは確認するから

 二人共適当に休憩してていいよ〜」



とりあえず一旦、落ち着こう。推しから離れないと死ぬ。





「庵ちゃん?どうしたの?もしかして緊張してる?」


「あ、宏太さん。少し、してますね。

 宏太さんは全然してなさそうですね」


「俺はね、前の仕事がテレビ関係だから、なんとなく」


「そうだったんですか、意外に経歴すごいんですね宏太さん」


こんなところで、へばってるわけにはいかないのに。

まだまだ度胸が足りないみたいだ。

でも、目の前に推しがいたらそうなるよね?仕方ないよね?


「もしかしてだけど、庵ちゃん津乃田さんのファンだったりする?」


「えぇ!?な、なんでですか」


「んーーー、なんとなく、感かな。だって庵ちゃん

 この公録手伝うってなってから、ずっとそわそわしてるでしょ」


「ほんとですか‥?そんなわかりやすいです?」


「まあ、結構。晋太さんが気付いてるかはわかんないけど」


「内緒にしててもらえませんか、ばれたくなくて‥」


「その気持ちなんとなーく、分かるよ。頑張って、庵ちゃん」


(ちょっとだけ、宏太さんがいい人に見えてきた。)


「ねぇちょっと、声にででるよ?」


「えっ、あ、出てました?」


「優しいからね、俺優しいからね??ねぇ」


そろそろ打ち合わせも終わる頃、今からが、本番なんだ‥‥。



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