体力測定
50分の遅刻ぐらいよくするよね!(ホントすみません…)
---ドーレーミー♪
「なぁ、須藤」
「あ?なんだ?」
「昨日のことなんだけどな」
「ああ…」
「なんか、LHRから記憶がないんだが、なにが…」
「言うな」
---40
「は?」
「LHRでは特に何も無く文化祭の出し物が決まった」
「…そう、だったか?」
「ああ、ウチのクラスは飲食物系になったっぽいぞ」
「そ、そうか…。まぁ、そんなに仕事が無ければ何でもいいかな…」
---ソーラーシード♪
「ああ、そうだな…仕事がなければな…」
「須藤お前…大丈夫か?さっきからなんか厳つい顔したり遠い目してたり…なんかあったか?相談のるぜ?」
「あー、まぁ、うん。お前もそのうちわかんだろ…なんでもねぇよっと」
「なんでもないならいいけどな…とりあえず…この後の地獄に備えようぜ」
「お前…地獄ってシャトルランくらいで大事だな」
「ハァ…運動バカのお前にはわかんないだろうな…そのくせ勉強は出来るんだからさらにムカつくな…」
「お前…随分失礼なことをおっしゃってくれるじゃあないの?え?」
「そ、そんなことより!今はシャトルランだろ!ほら見ろよ!あの女子たちの躍動を!」
「またお前、強引な…つっても乗るんだけどな!」
「まーた眼福な光景だよなぁ…高校卒業したら体力測定なんてないらしいしな。あと2回しか堪能できない貴重な光景だよなぁ」
「ホントだよな…しかもウチのクラスにはいない巨乳枠が多いッ!なんて残念なウチのクラスよ!」
「まーたお前はおっぱいかよ…いいだろう。この機会に互いの主張について存分に語ってやろうじゃんか」
「フッ…いいだろう。目の前に生の資料があるんだ、これは燃えるってもんだろうよ。それにしても…」
「「生っていいよなぁ」」
「それはさておきおっぱいだ!」
「さて、先行を切らせてもらおうか…
さて貧乳についてだが、まず俺は世界に問いたい…なぜ!貧乳を否定するッ!たしかに人間は生殖の際の興奮のために尻に類似した見た目の器官として胸が大きくなったと聞いたことがある。まぁホントかは知らないけどな。だけどだからといってそれが正義というわけではないだろう!そんな動物的な感性に負けてどうする!
ただデカイだけの胸なんて年を取れば萎む上に垂れてくる。そのうえ感度も落ちるというじゃないか!そんなただの脂肪の塊と慎ましく淑やかなささやかな膨らみを比べることさえ烏滸がましいというものだ!
とくに慎ましさを女性に求めていた日本人ならばその素晴らしさがわかるだろう?なぜなら、浴衣という服装がまず豊満な女性では無くスレンダーな美人が似合う服装じゃないか!
日本人ならわかるだろ?想像して見ろよ、黒髪の和装美人!慎ましい胸にも関わらずその身体から溢れ出す包容力と艶やかさ… それこそが理性を持った人間として最も尊ぶべきものじゃないか!?」
「ああ、たしかにそれはそれで魅力的かもしれないな…だがな!人間だって所詮は獣なんだよ!お前がいくら貧乳が好きだと言っても駅ですれ違うπ/は目で追ってしまうだろ!そう!それこそが世の獣を虜にするおっぱいだろ!ほら見て見ろよ!体育館を掛けるおっぱ…女子たちを!
たしかにおっぱいが大きいと運動しずらいとかもったいないこと言ってる女子もいるっちゃいるみたいだがな、時代は日々進歩しているんだよ!大きいおっぱいだって進化を続ける下着ならしっかりと支え続けてくれるだろう!俺はブラジャーの可能性を信じてるぜ!
それにお前も気づいてんだろ?周りの男どもの視線の先を!皆気にしてない風を装ってるがチラチラと視線が動いてるだろ!あの巨乳に向かって!あのガリ勉野郎もそのうちの1人なんだぞ!
わかったか?これこそが巨乳…いや、魔乳の引力、魅了の力なんだよ!」
「フッ…やっぱダメだな。俺たちはおっぱいについてだけはお互い譲れないものを持ってるみたいだ」
「…ああ、そうだなおっぱいについてだけは俺は妥協出来ねぇ」
「お前の巨乳は向ける情熱には勝てなかったよ…」
「いや、お前の貧乳に対する愛も俺には綺麗に見えたぜ」
「須藤…」
「メガネ…」
「すど…いやちょっと待てよ。お前、メガネって…」
「いや、だってお前、本体メガネだろ?」
「…やはりダメだな。俺はお前の巨乳に対する思いも矯正し、ついでに俺の名前もしっかりと叩き込んでやろう」
「あぁ?なんだ?折角纏めてやろうとしてたのに巨乳を否定するって?ハッ!そりゃ貧乳が好きなんだもんな!どーせ器もアレもちっちぇんだろ?名前がついでなのはよくわかねぇけど…」
「ああ、覚悟しとけよ…俺はお前を立派な貧乳ニストにしてやるからな!」
「俺こそお前を巨乳チストにしてやんよ!」
そうして俺たちの長い戦いの火蓋は落とされ…
おまえら!さっさと並んでシャトルランの準備をしろ!!
ることはないのであった。
おっぱいって偉大だね…
いままでの中で最長じゃないか…