身体測定
「なぁ」
「なんだよ、須藤」
「お前、チ○長どんくらい伸びたよ?」
「あー、去年と比べて…て、おい。お前、なんて言った?」
「だーかーらー、チ○長だよ。どうなんだ?前言ってた保健室の先生に診てもらってよ。大きくなっちゃったか?て聞いてんだよー」
「お前…○ン長とかマジで思春期の中学生かよ…下手したら小学生だぞ?
それにだな…お前、ぶっちゃけて言わせてもらうぞ?誰があんなババアに興奮するか!あん時の前提として、『若い女の先生』っていう条件があっただろ!それに対してあんな死にかけみたいなババアに診てもらって『お、やっべえ、すっげえカワイイじゃん。ちょっと誘ってみるか?』とかみたいなDQN野郎みたいなことを思うわけないだろ!」
「いや、そこは…な?キモ「キモいとか言うなよ?」…あー、気色悪いこだわりのあるお前だからさ…」
「お前…キモいより悪くなって…るか微妙なとこ突いてくんじゃねえよ!しかも自分で『あれ?これっておかしいのかな?』とか自覚症状があるから余計に反論しづらいだろーが!」
「マジか…お前…自覚あったんだな…。俺はいつかお前が『俺は永遠の愛の探求者なんだぁぁー!』とか言ってハコでお世話になる、に掛けてたんだけどな…」
「須藤お前…俺のことそんな風に思ってたのか…てか誰と掛けてたんだよ」
「そりゃあっちゃんとヒロちゃんに決まってんだろ?まぁヒロちゃんは純粋で無垢な(男の)娘だからな、
『えええええ!?彼がそんな事するわけないよ!僕はそんな事はしないって!(うん、そうだよ彼ならバレないように身元をキチンと調査して寂しそうな娘だったら「大丈夫、君には俺がいるだろ?」とか心の中でゲスい笑みを浮かべながら囁いたりして最終的にはイケナイお薬とか使って「もう俺からは逃げられねぇぜ」とかニヤニヤしながら言って完全犯罪をきっと成立させるからね)僕は彼が(完全犯罪を成立させることを)信じてるから、捕まらないことに掛かるよ!』
なんて言ってたからな!ちなみにあっちゃんは『三次元の女襲うとか論外でござるよww』て言ってたな」
「お前ら揃いも揃って…。てか須藤、ヒロちゃんは見た目通りの普通の男じゃないからな?心の声漏れだしてるからさっさと気づけ」
「ああ、ヒロちゃんが普通の男じゃなくて女みたいな男だってのは知ってるぜ?」
「…俺はお前の将来が心配だぞ」
「イヤイヤ、心配されてんのお前だから」
「めんどくさくなってきたから話し戻すぞ?ちなみにお前は○ン長じゃなくて身長は伸びたのか?」
「あー、一応5ミリくらいは伸びたか?やっぱ180は欲しいんだけどなー」
「チッ、伸びやがったのかよ、175あんだから我慢しろよ」
「残念ながら!俺はビッグな男だからな!お前とは違ってな!」
「ハァ…お前さ、高2の平均身長て170ちょっとなんだぞ?余裕で超えてるじゃんかよ!それに比べて!俺は去年からは伸びてるどころか縮んでるし!168なんつー平均にも届かない身長なんだぞ!?」
「いや、でもなぁ」
「いやもでももねぇよ!下には下が居るんだぞ!この惨めな気分が分かるか!身をわきまえろ!」
「あー、うん、すまん。だからこっちに帰ってこい。こんがらがって何を言ってんのかサッパリだ」
「フン!いーだろう!今回だけは見逃してやる!」
「おーい男のそーゆーのはさすがにキモいぞ?」
「…ああ、そうだな、ただいまだ須藤。鬱憤晴らしてスッキリした。ありがとな」
「まぁ、いいってことよ。よし、そんじゃあ最期の戦いへといっちょ行くか?」
「ああ、そうだな…」
「「さあ、行こう!」」
次の方どうぞー、ハイ。えーーと、ろくじゅーーごキロ
次はーー60キロね、記録お願いね
「な…んだと?身長は減ってるのに体重は増えてる…だと?」
「まぁ、こんなもんだな。でももーちょい絞って筋肉つけられるか?」
・*・*・*・
世の中には体重に一喜一憂する男もいるのである
ちなみに
ヒロちゃんは158cm/45kg
あっちゃんは173cm/75kg
であった