とある休日の少女たち。
「カネコー、来てやったわよー」
秀才少女であるユキシロは、せっかくの休みだというのにおバカな少女カネコ宅に呼び出されていた。
もう幾度と訪れたこの家だが、何度来たって慣れないこの異質な感じ。
ぱっと見るだけならただの民家に過ぎない。
だがしかるべき人間が見れば、すぐにわかるだろう。
住人が住人だもんね、ペットは飼い主に似るっていうもんね、きっとそんな感じだよ察して。
インターホンを押してみるものの、なかなかカネコからの反応がないことに苛立ちを覚えたユキシロは
その場を立ち去ろうと、踵を返し……
「ユッキシロ~!!!!」
馬鹿元気で能天気な声が聞こえてきた。奴だ。
「あっ、カネコ……あんたやっと出てきたのね」
「いやぁ~ごめんね!ちょっとひとりかくれんぼしてt」
「そんなことすんな馬鹿!!!!!!
怖くて背筋がゾクゾクするじゃないっ」
「もぉ~、ごめんて☆」
「ほんとに謝る気あるのかしらこいつ……
あ、そうそう。何か用があるとかじゃないの?」
「ハッ そうだった!!
さーさユキシロ、あがってあっがって~!」
「あっ、ちょっと引っ張らないでよ……!!」
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「えぇぇええまた負けたの~!?」
「当たり前よ、あんたのそのプレイで私に勝とうなんて100年早いわね」
「そんなぁ……配管工のレースゲーム《まりか》なら勝てると思ったのにぃ……」
「どうする?……もう一戦、やる?」
「当たり前だよっ!
次は桃姫使うね!!一番自信あるキャラなの!」
「あら、じゃあ私は乗り捨てられる緑の生物で行こうかしら……
コースは韓国料理城ね!」
「よーっし負けないぞっ」
「望むところよ」
この後滅茶苦茶レースした。
ユキシロさん、実はゲーム得意なんです(追加設定←)