マンボウでした。その2
マンボウでした。の続き的なものになります。
シリアルです。
マンボウ……
マンボ……
「…………なんでなのっ!?ここまでなんかすっごいシリアスっぽい感じで進んでたわよね!?
シリアル?シリアルなの!?」
「ユキシロ……私はシリアルよりヨーグルト派なんだよ!黙っててゴメンね……!!!」
「悲しそうに言うのやめなさい!?あと別にその情報要らないわよ」
「え、そんなぁ~」
そうい言いつつ、マンボウの着ぐるみを着たまま再び暴れだすカネコ。
まったく、コイツ本当なんなの……
って……あら?後ろにいるのは……
「おやおや……おいしそうなマンボウだねぇ」
「ひょぉぉぉぉぉぉぉ!亀吉せんせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
校長先生を見つけるとすぐにそっちに飛びついてうれしそうに話し出す。
お前は子供か!
「ねーねー校長せんせ!見てみてー!カネコが作ったマンボウのきぐるみ!鱗も取れるんだよ!」
「鱗をとってしまったら死んでしまうんじゃないのかい?」
「あとねあとねー!見てみてこれ!口の中から水が出てくるんだよー!海水!塩!」
「こらこら……海水を校舎にまき散らさないでおくれ」
「先生海水かぶる!?これね、温泉のなんかアレ入れてる気がするからしわも減るよ!」
「ほほほ……しわが減るか、そうかそうか。
海水はかぶりませんからね」
「校長先生に失礼よ、おバカネコ!校長先生のしわがそんなので減るわけないでしょうっ」
「ユキシロくんもなかなかに失礼だと先生は思いますよ」
「も~、細かいことはいいんだよ!とりあえずせんせっ、海水かぶろう!」
「こらこら、カネコちゃん……あっ、ちょ、ちょっとカネコちゃ……しょっぱい……
あぁ、ちょっとちょっと、目はだめだよカネコちゃ……」
「あ、実はこれね!エラのところから醤油が出てくるんだよ!」
「ほほほ、そうかそうか……。
何で醤油なんだい」
「あ、先生。実はその部分私も開発を手伝いまして」
「なぜ開発を……というかユキシロくんはなぜ手伝ったのかな」
「醤油の件なんですが。右のエラからは普通の醤油が。
左からはなんと生醤油が出てきます」
「生醤油入れるの大変だったよね~。なんかはみ出してきたりさ!」
「そうね。色々とあったわ……なんかはみ出してきたりはみ出したり美味しかったりして大変だったわ」
「結局はみ出してるだけなんじゃないのかい?
あと最後のはつまみ食いってことで受け取っておくね」
「あと鱗の隙間からも醤油出るんだよ!」
「あぁ。そこも苦労したわね」
「君たちのその醬油に対する執着はなんなんだい」
亀吉校長先生初登場です!
先生の微かに光るツッコミスキルに気が付く者は誰ひとりとしておりませんでしたとさ……
余談ですが先日コラボさせていただいた緋和 皐月先生が
「ろりぃが本編に登場していない!」というのをネタに書いて下さったそうで……。
ろりぃをいつか出そうと決心した華槻でございました。