モモノリと日野下の回(コラボ)
「あぁ……師匠が足りねぇっス……」
とある連休の日。
たらしのモモノリは何処で手に入れたか
カネコの横顔やら後姿やらの写真をファイリングしたものを数冊手元に置き
勉強机の椅子に腰かけ自室の天井を眺めていた。
「こう……なんかあれっスね。空から女の子降ってこねぇっスかね……
もしくは突然美少女が訪ねてくるとか。」
思春期の男子にありがちな発言だ。
そのままボーッとしていると、何やら背後で不穏な気を察知した。
驚いたその勢いで後ろを振り返ろうとするが、それよりも早くに
「ワタシ……ヒノシタサン……イマ、アナタノウシロニ……
居るのっ☆」
「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!?誰っスか!誰なんすか!
というかなんで俺の部屋の床から湧き出てくるんスか!!」
「やっほー☆ 超絶ハイパーウルトラ弩級の宇宙的美少女日野下さんだぞっ☆
細かいことを気にしてはいけないよ少年!」
「気になるっス!それすっげー気になるっス!! ハッ……!美少女……だと!?
それはもちろん巨乳というオプションもついてるっスよね!?」
「もちろんさ!!!ホラ見たまえ、服の上からでもわかるこの微乳を……☆」
「おお……!何という美少女!そしてなんという素晴らしい微乳……!
って!おかしいっスよ!!!壁じゃないっスかあ!!!」
「え?巨乳にもなれるよ?……チェンジ、日野下っ☆」
「ぶぉあ!巨乳になった?!……って、なんかしぼんでってる?!」
「いいや少年よ、わたしは溶けてるのだ……よッ☆……」
「それはもう人の領域を超えてるっスよね?!」
「もぉー、日野下さんの素晴らしさがわからないだなんて……もったい な・い・ゾ☆」
「うっ……うぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!なんスかこいつっ!!!」
モモノリが日野下とかいう混沌破壊神と叫びあっている最中
勢いよく部屋の扉が開かれた。
ドォンッ!!
「私に任せなさい!」
「うおおお!!?? ユキシロさん!?」
「わぁお 腐臭を感じるよ☆」
「説明しよう!そいつは日野下美礼という名よ!
緋和皐月先生作の『俺と愉快すぎる仲間たち~作家は今日も忙しいのだ~』
略して『俺ユカ』からお借りして来たわ!
皐月先生は華槻の輩に三点リーダーなるものを教えてくれたお優しい方よ!
日野下さんが床から湧き出てきた詳細は『俺ユカ』の第11部を読んでちょうだいね」
「それだけ叫ぶと、彼女は金色の風となり窓の外へと消えていった……」
「訳すと、仕事終わったから帰るわ」
「厨二臭いナレーションやめるっス日野下っ!あとユキシロさんメタすぎっスよぉ!!」
「まぁまぁ気にするな少年! とりあえず次話以降もちらっと出るかもしれないからね!」
「他の皆さんは気になるっスけど……日野下に限ってはあんまり会いたくねぇっス……!!」
はい!ということで、緋和皐月先生とコラボさせていただきました今回!
今まではボケ寄りだったモモノリくんをツッコミに回させるとは……!
日野下、恐ろしい子っ……( ゜Д゜)!!
次話は俺ユカの主人公さんとイケメンさんに登場していただこうと思っています!