第二十二話 『崩壊の音』
クライマックスまで、もう少しです。
遅れて申し訳ありませんでした。
『ウル=メイア』と名乗った少女は手を大きく広げながら笑みを浮かべる。
見た目ではただの少女だ。きっと街中で彼女にあってもごく普通の街娘としか思わないだろう。
もし街で出会っていたら男の性もあり、俺は彼女に会って話し掛け、それをイリスに呆れられながらも三人で楽しく街を回ると言うこともあったかもしれない。
ふいにそんな不思議な、だけど確かなイメージが頭に浮かぶ。
だが、彼女の身体から滲み出ている魔力からそれは否定された。
「ウル=メイア……だから【ウル迷宮】。なるほどな。まさかアンタみたいな女の子が待ち受けているとは思っていなかったよ」
「『ウルの迷宮』っていう意味だからね。まぁ、この迷宮の名前を付けたのは過去にここに来たことのある勇者だけど、もう少し格好いい名前にしてくれても良かったのに……あ、安心してくれてもいいよ。この姿でも実力だけはそこらの人たちに負ける筈がないから」
「安心は……出来ないけどなぁ」
「嘘偽りは……感じられないのが悔しいですが、事実でしょうね」
迷宮の主――ウルの言葉に笑顔を浮かべて応対するが、それとは別に額に汗が伝う。
迷宮のボスが弱いとは思ってもいなかったし、実際、俺はゲームでもダンジョンのボスは強い方が好きだ。それはゲーマーなら誰しも持っていることだろう。
だけど、だけどこれはあまりにもその域を越えている。
死の危険が隣り合わせの世界で、あんなか弱い姿をしている少女が明らかに俺の実力よりも上なのだ。
更にはつい数刻前まで、人を殺めて悔やみ嘆いていた俺に対して、人の姿をした敵を倒さないといけない。
「全くよ……勘弁してくれよぉ……」
判っていた。いずれは人を殺さないといけない時が来るのは。
知っていた。かつての勇者のように、順応するために人を殺すことは。
だからって……だからって、こんな娘に刃を向けないといけないのか?
「ソラ・カンザキ。君は迷っているみたいだね。いや、自分がどうすればいいのか、道を見失っているということかな?」
「……なにが、言いたい?」
見透かしたような口調。その言葉に憤りが沸き上がってくるのが判る。なにを知っているのだろうか。なにを根拠に彼女はその言葉を発しているのだろうか。
さっき初めて対面した相手に俺のことを知ったような口を聞かれるのは、どうしても嫌だった。
「自分の罪を、認めてないのだろう?」
「――――」
息が、詰まる。
軽くと言われて、あっさりと見抜かれて、直ぐに返答出来なかった。
『罪』。口に出せば簡単なことだけど、それがどれほど重いのか、どれほど苦しいのか考えるだけでも億劫だ。
でも、そんなことより――
「うるせぇ……黙れ……」
「いや、自分自身では認めているけど、それを一人で背負い、誰にも知られないようにしているのかな」
「お、まえが……!」
「所詮それは『逃避』なんだよ。背負うということは誰かの為じゃない。自分の自己満足。迷惑をかけたくないからっていうのは、結局のところ誰にも言いたくないから、幻滅されるのが怖いからだろう?」
「――お前が! 知ったような口を聞くんじゃねぇッ!」
怒声を張り上げ、涼しげな表情を変化させないウルを睨み付ける。
ウルの感情を感じさせない視線にどこか恐怖すら感じられる。何故彼女に対して恐れを抱いているのか、そんなことは自分でも判らない。
ただ、このまま彼女の言葉を自然に受け入れれば、きっと俺にとって最悪の結果に陥ると直感していた。
「俺が……」
――だから、俺は彼女の言葉に耳を傾けてはいけないのだ。
「俺が、逃げてるだって? 怖いだって? なにを根拠に言ってんだよ。根拠なんてねぇくせに、そんなこと言うんじゃねぇッ!」
「なんだい、やっぱり図星かな」
「図星、だと……テメェが勝手に決めつけてるだけだろうが。そんなわけねぇんだよ……そんなこと、あっちゃ駄目なんだよ!」
必死に声をあげ、否定し続けないといけない。
肯定すれば、認めてしまえば、きっとイリスの目の前で弱音を吐いてしまう気がするから。堪えることが出来なくなると思うから。
俺には、ずっと虚勢を張る必要がある。
「……成る程、見せたくないのか。ま、それも一種の『逃避』だから仕方ないことかもしれないね」
「――――っ」
やめろ。そんな懇願じみた息が漏れる。
何度も何度も、そんな言葉を掛け続けられれば、 改めて自分のことを見つめてしまう。そして気付いて納得して、最終的には認めてしまうのだろう。
それはあまりにもおぞましかった。
「お、れは……!」
「ソラ様……落ち着いてくださいっ」
「……っ……うるせぇっ!」
戸惑いで理性が失われ、自分に伸ばされた白い手を乱暴に振り払う。手加減も容赦もない。ただ、手の持ち主を苛立ちげに睨み、
「………………ぁ……」
「――――ィ……リス」
その持ち主の悲しげな声と表情で熱が覚めたように頭が冷える。
悲しげな光を瞳に宿し、イリスの双眼から涙が浮かんだ。
その涙は誰のせいで流れた?
決まっている。――俺のせいだ。
なにか言わないといけない。もう傷つけないと、もう彼女のために戦っていこうと誓ったそばから彼女を傷つけたから。それこそ……本当の『罪』のように思えた。
なのに喉からは引き攣った音しか出ず、声をかけるタイミングを、謝るタイミングを見失った。
心配していたからこその手を無造作に振り払い、自分の罪を認めない態度。
それを行なった人間は……俺だった。
「くっ……そがぁああああ!」
行き場を失った感情を、不安や戸惑いを全て怒りに変えイリスに背を向けた。向かう場所はこうなった元凶であるウル=メイア。
いや、元凶はウルではないことは判っている。彼女はただ俺の心を揺さぶっただけだということは。これは八つ当たりだということは。
――都合の良い方向に改竄しているだけということは、判っていた。
雄叫びを上げ、柄を一層強く握りしめてウルに斬りかかるために地面を力強く蹴り出す。
「……君は気づいていない――」
ヘルハウンドとの戦闘で跳ね上げた敏捷のお陰で世界が遅く感じる。隙だらけのウルの身体に剣を叩き込むのはそう難しくはない。出来るだけジグザグに動き、規則性を持たせない。それでも俺の今の速さはかなりのものだろう。
そして剣を握りこみ、振りかぶった瞬間、
「――――っ!」
手が震え出した。剣先がブレている。怖い。振り抜くのが、傷付けることが、殺す……ことが。
ウルを倒そうと思っているのに、身体が思うように動かない。いや、身体だけじゃない。心までもが彼女に剣を向けることを拒絶しているのだ。
そんな感情に戸惑いながらも、既に身体はウルまで目前。震える歯を噛み締め強引に停止させ、いつも通りとは言えないが、相手を切り裂けるほどのスピードと力で刀を振り下ろそうとした。
「――づぁ!?」
だが、振り下ろす前に腹に鋭い痛みが走った。何かが腹に突き刺さっているような、抉っているような感覚。
「――それはやっぱり逃げなんだよ……ソラ」
ウルが呟いた皮肉を否定する暇などない。いや、否定する事も難しい。
これ以上『なにか』が腹に侵入しないように身体を捻り、『なにか』から抜け出し地面に落下する。
勢いはそのままで倒れたせいで全身が打撲し、少し腹も抉れているようだが、腹を貫かれるよりはマシだ。
「な、にが……」
「さぁね。なにがあったのかな?」
肩をすくめてウルはそう笑みを浮かべる。なにをしたのか全く判らなかった。ウルはなんのモーションもなかった。
剣を使ったというわけでも、詠唱をしたわけでもないのに、身動き一つせずに俺に攻撃を与えた。それも死角外から。
ウルに勝つにはその謎も解明しなければならないのか。
「ソラ様……っ!」
「――――」
イリスが倒れた俺に向かって声を掛けてくる。胸に手を当て、心配しているように見える。
――それは当然なのだろう。
『奴隷』が『主人』を心配することは当然だ。『主人』が死ねば『奴隷』も命を落とす。だからイリスは当然のように建前の憂慮の言葉をかけているのだ。
きっとイリスも奴隷として縛られていなければ、俺の側から去っていってしまうのだろう。俺は、もう彼女に害しか与えない存在になっているのだから。
だから俺はずっと思う。
「……確かにお前の言った通りかもな……俺は逃げてるし、幻滅されるのが怖いよ。怖くて恐ろしくて堪らない。……でも」
「――――」
わなわなと震える唇。これは悲哀の震えなのか怒りの震えなのか、それとも――
「――だったら……俺は、どうすれば良かったんだよ!?」
後戻りなんて出来ない。憤怒に呑まれて人を殺した瞬間……いや、アゴールさんを救えなかったあの時、もしくはもっと前から俺は間違っていたのかもしれない。
アゴールさんの死に様が、俺が殺した二人が、イリスの悲しげな表情がフラッシュバックする。
どれほど最善の道を辿ろうとしても、それは最終的には墓穴を掘るだけでしかない。自分の感情を押し込め、やろうとすればするほど空回る。
だから逃げようとした。だからイリスに無理矢理笑顔を向けた。その結果、イリスを俺は傷付けたのだ。
なにをどうすれば、俺は『逃避』なんてしなくても良かったのか。
「……それを、ボクに聞くのかい? ボクに対して怒りを抱いてる君が? それこそ筋違いというものじゃないかな?」
「判んねぇんだよ……俺がどうすれば良かったのか。お前ならそれを教えてくれると思っていたんだけどな……お前は俺よりも俺のことを理解しているみたいだしな」
「理解……違う。ソラ・カンザキ。今の君は誰がどう見ても無理をしているし嘘もついている。見て見ぬふりをして、忘れたいだけなんだよ、君は。そして」
一息。ウルの口許を見つめ、その言葉を待つ。
彼女の言葉が、俺を容赦なく貫くことは判っているのに
「浅ましくてみっともなくて、だから君は――っ」
と言ったところで、ウルが後ろに跳躍する。
突然の行動に不審に思ったが、直ぐにウルがさっきまでいたところに、一本の矢が通過していった。
あのままウルがその場で留まっていたら、今ごろ彼女の身体に一つの風穴が空くところだっただろう。
その矢の持ち主……一人しかいない彼女に目を向けると、
「――それ以上ソラ様を愚弄するなら、私は貴女を許しません」
剣呑な光を瞳に宿すイリスが矢を引き絞っていた。
その矢じりには風の渦が纏わりついているように見える。そんな技、今までのイリスには無かった筈だ。
強くなったのか? 俺と離れている間に?
「成る程……それは【精霊術】の能力か。ボクが知っている【精霊術】の相手には、弓矢は使えどそんな技量もある相手はいなかったから驚いたよ」
【精霊術】……そうか。イリスは使えなかった技を使いこなすことに成功したのだ。
俺なんていなくても、彼女は強く、乗り越えることが出来る。今、それが明瞭に表れている。
……俺とは違って。
「手数で制するってわけだね……まったく、ただの飛び道具が遠距離からも放てる殺人兵器に早変わりだね」
「えぇ、昔の私とは違う。ステータスもなにもかもが上昇した今の私なら、貴女に矢を命中させることはそう難しくはありません」
「……予想以上だよ、イリスちゃん。君は強いよ。ソラ・カンザキと比べても遜色ない程だ」
その言葉を聞いて、俺は小さく自嘲気味に笑みを浮かべた。俺がイリスと同じくらい? そんなバカなことあるか。もう彼女は俺よりも強い。
俺なんて、ただイリスに縋っていただけの脆くて弱い人間なのだから。
「……私がソラ様と遜色ない? そんなわけないでしょう」
「――――」
「ソラ様は私の勇者様。誰よりも強く優しく人を導ける人……だから、冗談でもそんなことを言うのはやめてくださいっ!」
「――――っ」
……もう、イリスは俺のことを見捨てたと思っていた。見限ったと思っていた。
イリスを不用意に傷付け、悲しませた俺を。
でも、彼女はまだ俺を信じている。
俺の選択をまだ、最良の道だと信じてくれている。
俺の過ちを知らないとはいえ、それは彼女が今、抱いてくれている気持ちだ。
だったら……俺はまだ彼女の道標となってもいいのだろうか?
「……まだだ。君はソラ・カンザキの君と離れている間に起こしてしまった所業を聞いてもそんなことを言えるかい? まだ、ソラ・カンザキを君にとって理想の勇者だと思えるかい?」
「えっ? それはどういう……」
「――黙れ」
刀の柄を握る。奮い立たせろ。自分の敵はアイツだ。ウル=メイアだ。
今はイリスの事は考えなくていい。信じてくれている、それだけで十分だから。
俺が、まだイリスの勇者でいられるように――
「イリス……悪い。援護してくれ!」
「……っ! 判りました、ソラ様!」
――俺は、奴を討つ。
「『魔法剣“紅蓮”』!」
【蒼月】に焔を纏わせる。魔力伝導効率の高い【ミリール鉱石】を使った刀は、容易にその魔力を流すことが出来る。
「行くぞ……!」
「……やっと良い顔つきになったね。それが君だ。ソラだ。……だけど」
刀を弩弓のように引き絞る。俺の今の敏捷性を最大限まで生かせるのは、きっとこの技だ。
『なにか』で貫かれた腹から血がまた流れ出す。身体を引き絞っているからか、傷口が広がったようだ。でもこのくらいの痛みなら、我慢出来る。
「俺にだって、譲れないものがあるんだから!」
吠え、ウルを見据えて地面を蹴り出す。
低い姿勢に構えているため、風の抵抗はあまり受けない。どんどん、その速度は上昇していく。
「いきます! 『風精霊の矢』!」
「くっ……成る程。ボクをソラ・カンザキが来るまでここに留めておこうって事か……まったく、主人思いなものだね」
「ソラ様に言われたんです……頼まれたんです。だったら、私はあの人の期待に応えるだけです!」
「そうか……その気持ちが偽りではないことを祈るよ」
涼しげな顔で俺を待ち構えるウル……その余裕な顔はただのポーカーフェイスなのか違うのか判らない。
だけど、俺は俺のやるべきことをやるだけだ。
ウルに近付けば近付くほど恐怖心が沸き上がってくる。まだ克服などしていない……だが、今だけはその恐怖を飲み込む。
「これで……終わりだ!」
「……そうだね」
限界まで引き絞った刀。スピードに乗った身体。全てを焼き斬る焔の刃。
これを、人間が止めれるわけがない。
「『六火“つらぬ――ぁがっ!」
「――これで終わりだよ、ソラ」
刀を突きだそうとした瞬間、視界が真っ黒に染まり、直ぐ様頭にスパークが発した。異常な衝撃が起こり、身体が麻痺している。
「そ、ソラ様ぁ!?」
「おっと、そこまでだよ。『岩地縛』」
「きゃっ!?」
遠くでイリスの悲鳴が聞こえた。うまく開かない目をなんとか開き、イリスの方に顔を向ける。
イリスは足と手を土で作られた手錠によってうつ伏せに倒れている。だが、その顔は悲痛を浮かばせながら俺の方を見ていた。
「――――ぅぐっ! な、にが……」
徐々に身体に感覚が戻り、途端、左肩に強烈な痛みが走った。
肩は血だらけで明らかに歪んでいた。まるで、砕けているような――
「ぅく……うぐぁぁあああああっ!?」
痛い。痛い。痛い。痛い痛い痛い痛い!
痛みにより意識が飛びそうになる。猛烈な痛みは、『なにか』に左肩からぶつかっていったからだろう。スピードに乗った身体のせいで、それは更に酷い結果をもたらすことになったのだ。
じゃあ、その『なにか』はなんだ……?
俺が軋み痛む左肩を庇いながら前を見ると、それは『黒』。
「な、んだよ……これ……?」
「これがボクの魔法。『古代魔法』とも言われる【影魔法】さ。ボクの影を咄嗟に君の前に『壁』として生成したのさ」
「影、魔法……? そんなの……聞いたことないぞ……?」
「それはそうだよ。この魔法を使える人間はごく一部だからね。それにこれは他人の影も操作することが出来る……つまりだ」
ウルは歩みを進め、倒れている俺の影に手を触れる。その瞬間、俺の身体がまったく動かなくなった。
「……こ、れは」
「『影束縛』。他人の影をその場で定着させる魔法だよ。ま、触れないといけないっていう条件付きだけどね」
そう言って、彼女は俺の側から離れていく。離れて、向かっていく。
向かう先は……イリスの場所?
「て、めぇ……なにを、するつもりだ……?」
「簡単なことだよ。自分の主が勇者だという魔法を解除してあげるんだよ」
その言葉で、全てを察した。
思わず叫ぼうとする……が、余計に力を込めたせいで肩にまた激痛が走った。声にならない悲鳴が漏れる。
「くっ……離してください! ソラ様を……ソラ様を早く治療しないと……!」
「君は少し主人に盲目的な部分があるね……でも、それをボクが覚ましてあげるよ」
「……ぇろ……!」
止めようとしても、声が出ない。届かない。俺の声は、間に合わない。
「なにを……ですか?」
「簡単なことだよ。彼は君の思っているような人間ではない。勇者でもないのさ」
「そんなことない! ソラ様を、ソラ様をバカにしないでぇ!」
「――人を殺していてもかい?」
「…………え?」
ウルの言葉に、イリスは間の抜けた声を漏らす。
「や……めろ……!」
「彼は君と離れている間、人を二人殺しているんだ。それもなにか目的があったわけでもない。ただ、殺意だけで殺人を犯したんだよ、彼は!」
言われてしまった。
隠し通そうと決めていたことをあっさりとバラされて、俺はなにも言えなくなった。なにも言う資格など、なくなってしまった。
「えっ……だって、そんなこと……嘘、ですよね……ソラ様」
イリスが縋るような目で俺に視線を向けるが、俺はなにも答えれなかった。否定しようとしても、声が出なかったのだ。
それを見て、イリスは全て事実だと悟ったのか、悲しそうな顔をした。
そして、ウルはうつ伏せで下を向いているイリスの正面にしゃがみ、イリスの首輪に手を触れる。
イリスは手を拒絶しようと頭を振るが、手足が拘束されているせいでそれも難しい。
「やめて……ください……!」
「恐れなくていい。大丈夫だよ。君を解放するだけだよ」
「な、にを……――」
その瞬間、イリスの首元からなにかが千切れたような、砕けたような音が響き渡った。
イリスは呆然と自分の首元を見ている。
そして、ウルの手元には外れた奴隷の首輪が握られていた。
――今までの関係が、今度こそ崩壊した音だった。
リアルの諸事情により、遅れました!
申し訳ありません!