表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ヒート王子

「そういえばお前と上空から落下して異世界転生した事無かったわ。(笑)」ジンが笑う。

「(笑)じゃないですよ!!私高所恐怖症なんですよ!笑わないで!」ソフィアが怒り出す。

「怒るなって!ちゃんと森の中にダイブするから」

ジンが宥めながらソフィアの手を取り、空中で身をよじり、森の方向へ身体の向きを変える。

そのまま滑空して森の中へダイブした。二人して木の枝に引っ掛かる。「きゃあっ!」ソフィアが叫ぶ。「叫ぶなよって、怪我は無いか?」ジンがソフィアの肩を叩く。ソフィアは軽く頷く。

「俺は前回、こうやって異世界ダイブしたんだ。だから俺はもう慣れてる。お前も早いトコ慣れちまえよ。」「いや、だから、私高所恐怖症何ですってば…。」二人でそんなやり取りを交えた後、

女王の城へ速やかに向かう。「ただいまー!」

女王の間に帰還。ジンとソフィアが叫ぶ。そして「あれ!?」ジンは目を丸くする。部屋に見知らぬ顔が在ったのだ。「やあ。初めましてだね。見たところ君は部外者かな?この国の者では無さそうだね。自己紹介するよ。僕はこの国の王子、ヒートだ。ヒートと呼んで欲しい」青年はその様にジンに対して挨拶したかと思うと、深々と律儀に礼をした。礼儀正しい上に、見るからに美青年。である。王子たる品格と言うのは正にこの事だろう。「ヒートさん!」ソフィアが駆け寄る。「帰って来てたんですか!?」ソフィアはヒートの顔を見つめる。「知り合いか?」ジンは動揺する。動揺してしまうジンを脇に置き、ヒートが語り出す。

「ちょっと外交が長引いてしまってね。でも、

ある程度片付いたから、帰還したんだ。」

その説明を聞き、ソフィアは「心配してたんですよ〜もう。」と安堵した様に言う。すると

ソフィアはジンに振り返り、「えっと、今自己紹介が有ったと思うんですけど、この人はこの王国の王子様。ヒート王子です。普段はこのお城にて私と共に女王陛下に仕えて居るのですが、国際問題や外交上の困難を片付ける為、外国に出張していたんです。私自身、ずっと帰りを待って居ました。そして今、こうして無事に帰還して来てくれました。」と述べた。話を聞き終わったジンは、「そうか。ヒート。宜しくな。俺は雨宮仁。ジンって呼んでくれ。ロボットエンジニアだ。日本って国から来た。」とヒートに自己紹介する。

「ニホン?聞いた事が無い国の名だな。何処に在る国だろう?それに、ろぼっとえんじにあ?何だいそれは?」ヒートは怪訝そうに眉間に眉を潜める。「何処かって言うと、まあそうだなあ。極東の島国って所かな。まあ、こっちの世界には無いだろうが。後ロボットエンジニアってのは、ロボットを操る奴の事だ。で、ロボットってのは、まあ、そいつに関しては直接見て貰った方が早い。

」ジンは受け答える。「ふむ。何を言っているか良く分からないが、見て貰った方が早いと言うのは、そのろぼっと、と言うのが、何処かに在ると言う事かな?」ヒートが聞いてくる。その二人のやり取りを横で見て居たソフィアが割って入る。「そうです!ヒートさん!ヒートさんにも是非ロボットを見て貰いたいです!ビックリしますよ!こっちの世界には存在しない、ジンさんの世界の日本と言う国のアイテム何です!今それを使って、皆で復興作業を頑張っている最中ですから!」その様にソフィアが興奮気味に捲し立てる。「分かった。さっきから君達が何を言っているのかさっぱりだが、取り敢えずそのろぼっと、と言うアイテムを僕に見せて貰おうか。我が国に無いアイテムが我が国の復興復旧に役立つのなら、本当に助かるからね。」ヒートがソフィアを宥める様な形で語り掛ける。「はいっ!それでは早速、見学の時間です!」ソフィアがヒートの手を引っ張って、意気揚々と出掛けていく。「あっ!おい!ちょっと待て!お前ら!」その様子を見たジンが慌てて二人の後を追うのだった。

大型重機ロボット達による工事現場に辿り着いた三人。そして、その中で真っ先に口火を切ったのは、ソフィアだった。「ほら、見て下さい!ヒートさん!あれですよ!あれ!」ソフィアがロボットに指を指す。「成る程、あれがロボットと言う奴か。確かに、我が国ではお目に掛かれない代物だな。あれで工事出来るのなら、復旧も捗るかもしれない。」ヒートはそう話すとジンに対して、「あれが君の言う、ニホンと言う国に在るロボットと言うアイテムか。成る程、あれが有れば助かるよ。魔法と組み合わせて使えば王国を再び昔の様に、いや、昔以上に繁栄させられるかもしれない。」と日本のロボットを褒め称えるかの様に話しかける。ジンは苦笑し、「ったく、褒め立って何も出ねーぞ。」と口から溢す。「あ、でも、日本には逆に魔法が無いんですよね。皆の力を合わせてって奴ですね。」ツッコミを入れるかの様にソフィアが口を挟む。ヒートは日本、と言うワードに反応する。「ニホン、か。知らない国だが、いや寧ろ知らない国だからこそ、いつか行ってみたいモノだな。果たして、どんな国なのかな?」興味深そうにヒートがジンの顔を覗く。「俺の国日本だったら、もう既にソフィアを連れて行ったぜ。なあ。ソフィア。」ジンがソフィアを向く。「ええ、そうです。」ソフィアが答えた。

「何?ソフィア、君はもう出向いたのか?ははは、羨ましい限りだな。」ヒートが微笑する。

「あ、そうだ。何なら、今からお前も日本に連れて行ってやろうか?ヒート。きっと驚くぜ。」

ジンがヒートに質問する。「今から?ニホンと言う国は、この王国からそんなに近いのか?」ヒートが首を傾げる。その時だった。「やっと帰還したか。遅かったな。ヒート。」一同に声が掛かる。同時に一同が振り返る。そこに居たのはノヴァ女王である。「待って居たぞ。」ノヴァは相変わらず、良く言えばクール。悪く言えば、無愛想と言った雰囲気だ。それを見たヒートは、ノヴァに小走りで近付き、ノヴァの前に跪くと、「ノヴァ女王陛下。先程女王の城へ帰還しました。帰還が遅れた無礼をお許し下さい。外交問題に手こずらせられて居ました物で。」と言い、頭を下げる。相手が女王とは言え、やはり礼儀正しい美青年、である。その様にジンは感じた。同時に、ジンは心の中でこう呟く。(あれだけ礼儀正しければ、世界的にも礼儀正しいとか言われて居る俺ら日本人も顔負けだな。いや、それ以上か?)

「ふん。まあ良いだろう。それより帰還したのなら、我々の魔法と組み合わせて、ロボットと一緒に復旧作業だ。出張から帰って来ても休んで居る暇は無いぞ。」女王の言葉を聞き終わり、ヒートは「はっ!勿論です。女王陛下。」と言いながらスクッと立ち上がる。「あ〜あ、日本に観光連れて行きたかったけどなあ。無理だな。こりゃ。残念だが。」ジンは一人言の様に漏らした。

ヒートは振り返り、「ははは、いやいや、大丈夫さ。ジン。また今度の機会に、一緒に日本へ行こう。日本の文化に触れられたら、きっと学べる事も有るだろうからね。楽しみだよ。」とジンに微笑む。そしてそこに、もう一人、現れた者が居た。そう、ヒカルである。「お〜い!女王様〜!こっちの現場はだいぶ片付いた―って、あれ?」

ヒカルがキョトンとする。「あれ…?えっと、誰だアンタ。」ヒカルはヒートに尋ねる。ヒートは

ヒカルに向かうと、「初めまして。僕の名はヒート。この国の王子で、女王陛下に仕えて居る。普段は城に居るんだが、外交で他国に出向いていてね。先程帰還したばかり何だ。君は、ジンの仲間かな?」と挨拶する。こうして、戻って来た仲間を加え、また再び王国の再興が始まるのだった。

イチオシレビュー、リアクション待ってます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ