前へ目次 次へ 8/13 第八話 商談開始 しかし、成功は新たな火種を呼ぶ。 村の芋の噂を聞きつけ、隣町の強欲な商人が、安値で買い叩こうとやってきたのだ。 「おい、その珍しい芋を全部寄こせ。一袋、銅貨3枚で買ってやる」 相場の半分以下の提示。村人たちが怯える中、武尊は一歩前に出た。 「いいえ。一袋、銀貨2枚です。……それと、あなたには『独占販売権』ではなく、単なる『スポット契約』しか提示しません」 武尊の目は、理不尽な接待を笑顔で切り抜けてきた、かつての「百戦錬磨の営業マン」そのものだった。