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第二話 スキル覚醒
兄さん! 兄さん、起きてよ!」
頬を叩かれる感触で目が覚めた。喉が焼けるように熱い。
視界に映ったのは、雨漏りする低い天井と、泥で汚れた顔をした十歳ほどの少年だった。
「……ここは?」
「よかった……! 三日も目を覚まさないから、このまま死んじゃうかと……」
少年はボロボロの服を着ていたが、その瞳には健一を心底心配する「純粋な光」があった。
混乱する武尊の脳内に、突然、無機質な声が響く。
《個体名:ババ・タケルの再構成を完了しました》
《固有スキル【不当破棄への異議申し立て(リジェクト)】を獲得しました》
《固有スキル【精密監査】を獲得しました》




