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第十二話 不当な契約放棄
激昂したバッカスが、後方から大規模な攻撃魔法を放とうとする。
「焼き尽くせ! ファイアー・ストーム!」
猛烈な火炎が村を飲み込もうとしたその時、武尊が手をかざした。
「……その『攻撃』は、住民の生存権を侵害する不当な契約破棄です。受理できません」
【不当破棄への異議申し立て(リジェクト)】限界突破。
村全体を包み込む巨大な光の膜が、炎を完全に無効化した。
前世で、どれだけ正論を説いても聞き入れられなかった武尊の「意志」が、この世界では物理的な「法」となって世界を上書きする。




